ミヤコシ シール・ラベル用間欠オフセット印刷機「MLP10i」披露 IGAS2022に新製品「MLP13M」と出展

 ㈱ミヤコシ(宮腰亨社長)は7月21日、22日の両日、千葉県八千代市の八千代事業所デモルームで新製品のシール・ラベル用間欠オフセット印刷機「MLP10i」の実機見学会を開催した。MLP10iは小型・低価格を実現し、従来モデル「MLP13C」(ハイエンドモデル)の表現力、再現性を継承しながら、全長約6.3mの省スペース、ミヤコシ独自の損紙削減機能を搭載し低コストを実現した。新製品はミドルレンジモデル「MLP13M」と併せてIGAS2022に出展する。

実演会は商業印刷、パッケージ印刷、ビジネスフォーム印刷、新市場の開拓を目指す印刷会社が見学した。新製品は昨年10月に秋田、今年6月には大阪で見学会を開催。今回は首都圏、東日本地区のユーザーに披露した。

省スペース・コンパクトな機械サイズながらオフセット印刷ならではの高品質を実現。さらにイージーオペレーションかつ投資額が比較的廉価という「MLP10i」のパフォーマンスがデモンストレーションを通して示された。実機見学会は、2つのジョブを通じて同機のコンパクト設計と高い印刷性能を披露した。

 最大の特徴は機械全長がわずか6.3mというコンパクト機の省スペースを実現した。同社機の従来比で機械長が40%、設置面積が45%、紙パス長さが約37%に削減・短縮化した。最大印刷幅は254㎜(10インチ)、最大用紙幅が294.4㎜(11インチ)、天地送り幅が50~200㎜、給紙+オフセット印刷5色+フレキソ+ダイロール+カス上げ+巻き取りが標準構成で、新たに「バックフィード機能」を搭載した。

バックフィード機能は刷りだし損紙を削減するために巻き取った基材を給紙部に巻き戻して大幅なヤレ紙の削減を可能とした。これによりスタート時の損紙を大幅に削減することが可能になった。実演ではサイズとデザインの異なる2種類のラベル印刷を処理し、オフセット印刷の高品質、ジョブの切り替えや見当合わせ、バックフィード機能による刷り出し損紙の節減が出来ることを強調した。

なお11月に開催されるIGAS2022では同機とハイエンドモデルの中間機となるミドルレンジモデル「MLP13M」も発表する。 実演後にはコムネットレーザー加工機用の給紙自動集積装置「LUSシリーズ」の説明が行われた。

同機はコムネットの「Sei PackMaster」と連結でき、広幅、高速に対応。刃型不要で高い生産力で利益が可能となる。

コンパクトなシール・ラベル用間欠オフセット印刷機「MLP10i」
シール・ラベル用間欠オフセット印刷機「MLP10i」
印刷見本を展示
シール・ラベルの様々な素材に対応
間欠オフセット機「MLP10i」の高品質印刷見本

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