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モリサワ会 秋期研修会で〝源氏物語絵巻”を解説

2017.12.4

モリサワ会の秋季研修会

モリサワ会の秋季研修会

モリサワのユーザーで構成するモリサワ会は、11月30日、東京都千代田区のグランドパレスで秋期研修会を開催し、約100名が参加した。モリサワは「源氏物語絵巻」(五島美術館蔵)をテーマにしたモリサワカレンダー2018を企画・制作しており、研修会では源氏物語研究の権威である中央大学の池田和臣教授が「光源氏の色好み-付 国宝源氏物語絵巻詞書」と題する講演を行った。

 

源氏物語について解説する中央大学の池田和臣教授

源氏物語について解説する中央大学の池田和臣教授

池田教授は、古代英雄に見られる「色好み」という属性を中心に話を進め、物語に出てくる15人の女性と光源氏の恋愛関係を解説。

「源氏物語とは、天皇の子に生まれ、天皇になる器をもちながら、左大臣と右大臣の権力闘争を避けるために、天皇家から臣籍降下された光源氏が、秘められた形で天皇の父になる、つまり性事によって実質的に天皇と同じ政治権力を手に入れる物語であり、単なる恋愛物語ではない」と語った。

また2018モリサワカレンダーについて、「多彩な文字の特色を各月ごとのテーマとして、ひと味違う源氏物語絵巻を構成している。東京・五島美術館が所蔵する『鈴虫』『夕霧』『御法』の三帖は源氏絵の最古の遺品として知られる。文字を主役に絵や料紙を調和させたデザインは、源氏物語絵巻の優雅な世界を彼に表現している。ぜひ、楽しんでいただきたい」と紹介した。