TBM 低炭素素材「LIMEX」を活用した植物栽培キットが大阪・関西万博に登場 そら植物園が「ミャクミャク」コラボ商品を発売、会場内限定販売

TBMが開発したカーボンリサイクル技術による低炭素素材「LIMEX(ライメックス)」を植物栽培キットの鉢部分に使用した「EXPO2025 ミャクミャク 植物栽培キット」と「EXPO2025 ミャクミャク ゴミミャク 植物栽培キット」が、大阪・関西万博の会場内で販売している。

植物を育てながら地球環境を考えるきっかけを提供する商品として、株式会社そら植物園が企画・製造を手がける「EXPO2025 ミャクミャク 植物栽培キット」は西畠清順氏とのコラボ商品。「EXPO2025 ミャクミャク ゴミミャク 植物栽培キット」は西野亮廣氏デザインのコラボ商品となっている。同商品は万博会場内オフィシャルストア東ゲート店「MARUZEN JUNKUDO」のみで販売している。

CO2を活用した鉢で、育てることが未来を育てる

植物栽培キットの鉢部分には、CO2由来の炭酸カルシウムと再生プラスチックを組み合わせたLIMEX素材を採用。鉢全体の約25%(重量比)にCO2を含んでいる。

そら植物園では、「暮らしの中で自然を育てる体験を通じて、サステナブルな未来を“自分ごと”に感じてほしい」としており、今回のキットは環境への関心を高める実体験として位置づけられている。

(左)EXPO2025ミャクミャク植物栽培キットSOR 001 (右)EXPO2025ミャクミャクゴミミャク植物栽培キットSOR 002

万博の理念に呼応するサステナブルな試み

2025年大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラル、生物多様性保全など、未来志向の取組を会場全体で推進している。今回の商品展開は、万博の掲げる理念と合致し、地球規模の課題に向き合う契機となるプロダクトとして注目される。

大阪・関西万博の会場である大阪・夢洲は廃棄物(=ゴミ)処理場として活用された土地であり、万博により多くの植物が生きる土地となった。同商品は「ゴミ」と「植物」という相反する要素が融合するデザインから生み出された生き物グッズでもある。

日本発のカーボンリサイクル素材「LIMEX」とは

なおLIMEXは、石灰石を主原料とした日本発の新素材で、紙やプラスチックの代替品として幅広く活用されている。TBMはこのLIMEXにカーボンリサイクル技術を組み合わせ、CO2由来の原料を活用した低炭素製品の実用化に成功。政府の「カーボンリサイクルロードマップ」でも将来の普及が期待されており、2040年頃を目安に本格展開が想定されている。

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