マンローランド ハイデルベルグと提携で新型大型枚葉機「Cartonmaster CX145」を発表 パッケージ市場向けの共同開発モデル

マンローランド・シートフェッドは、ハイデルベルグ・ドゥルックマシーネン社との業務提携を公表。マンローランドの「ROLAND 900 Evolution」をベースとした新型機「Cartonmaster CX145」が発表され、2026年の初号機納品が予定されている。
ハイデルベルグ社は大型枚葉オフセット印刷機(VLF)市場に再参入する。

両社の技術を融合、パッケージ市場に照準

Cartonmaster CX145は、ハイデルベルグ創業175周年記念イベントで披露された。マンローランドの高い精度と堅牢性を誇る「ROLAND 900 Evolution」に、ハイデルベルグの先進的なデジタル統合技術を加え、パッケージ印刷市場、特にフォールディングカートン分野に適したモデルとして開発された。

マンローランド・シートフェッドのCEOミルコ・カーン氏は、「ROLAND 900 Evolutionは、その生産性と精度で高く評価されている実績ある印刷機です。この業務提携は、弊社の技術力の高さと、顧客にとってのメリットを重視した上での協力であることを示しています。市場にとって非常に前向きな一歩であり、弊社のプラットフォームへの信頼性が裏付けられたものです」とコメントしている。

ハイデルベルグの戦略的再参入

ハイデルベルグ社CEOユルゲン・オットー氏は、業界誌PrintWeekの取材で「これは、よりスマートで機動力のあるビジネスモデルの一環です。すべてを自社で製造する必要はなく、すべてを自社でコントロールできればいいのです。」と語り、今回の提携を自社戦略の転換点と位置づけた。同社は今回、マンローランドとの協業により、計画的かつ戦略的な市場復帰を進める意向を示している。Cartonmaster CX145は、その第一弾として期待が寄せられている。

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