swissQprint 米国新社屋を建設、サービス強化と北米市場での成長へ イリノイ州にショールーム・研修・整備を備えた環境配慮型施設を計画【2026年完成予定】
swissQprintは、米国イリノイ州ウェスト・ダンディーに新たな社屋を建設する。北米市場における需要増に応える体制強化として、既存のエルジン本社から戦略的にアクセスの良い新拠点へ移転し、顧客サービスや技術提供のさらなる充実を図る。
同社CEOキリアン・ヒンターマン氏は、「北米は引き続き成長市場であると確信しております。米国子会社の新拠点は、北米のお客様へのサービスをさらに向上させるという当社のコミットメントを示すものです。」と語る。
充実した設備で体験型サービスを拡張
新社屋は総床面積2,300㎡。そのうち440㎡をショールームおよびホスピタリティエリアを確保。さらに、個人・グループ対応のアプリケーショントレーニングセンター(専用研修施設)、200㎡のプリンタ整備専用スペース、広大な倉庫や事務エリアを備える。
swissQprintアメリカ社長のエリック・ノーマン氏は「新施設の核となるのは、当社のワイドフォーマットプリンタとアプリケーションを展示するショールームの拡張です。アプリケーションおよびサービスチームの収容能力も増強いたします。これらの施設はすべて、お客様に優れたサポートと体験を提供するために設計されております。」と述べている。
ショールームの拡張はもちろん、空港からの利便性も改善。シカゴ・オヘア国際空港から現在より約10分短縮できる立地が選ばれている。
環境対応型の次世代施設へ
施設には約400枚のソーラーパネルを設置し、再生可能エネルギーの利用による環境配慮を推進。設計はHeitman Architects Inc.、建設はDSIグループ(ともにイリノイ州シカゴ)、不動産仲介はBespoke Commercial Real Estateが担当する。
起工式は7月9日に実施されており、竣工は2026年半ばを予定。さらに1,394㎡の拡張余地も残されており、今後の成長にも柔軟に対応できる構造となっている。
なお、現在のエルジン本社は閉鎖されるが、西部地区へのサービス体制を維持するため、カリフォルニア州にある既存のデモセンターは今後も運営を継続する。