KSフォーラム総会 今期も会社見学中心にナレッジ共有~リコー開発研究拠点を体感

リコーのプロダクションプリンターユーザーで構成するナレッジ・シェアリング・フォーラム(KSフォーラム/山田周会長)は7月4日、神奈川県海老名市のリコー開発拠点リコーテクノロジーセンターで2025年度総会を開き、今年度の活動方針を決定した。総会終了後は参加会員がリコーテクノロジーセンター内のリコーテクニカルサプライズワンダーランド(TSW)、リコーカスタマーエクスペリエンスセンター(CEC)を見学し、リコーの最新技術に触れた。

KSフォーラムはPODに限らず企業経営に関わるノウハウなどを共有する場として活動している。前期は全4回のフォーラムを実施し、会員企業である山形市の大風印刷と和歌山市の清水印刷の会社見学、また事業再構築の一環としてマーケティングオートメーションを活用したSEデザインの事例発表を実施した。今期も「自働化、効率化、創注」をテーマに、会員の満足度の高い会社見学と事例発表を中心に活動し、有益な情報を共有していく。

総会終了後はTSWとCECを見学。TSWはリコーが販売する製品と、ユーザーの多種多様なニーズや課題との間にあるギャップを解消する特注製品を開発、提供している。今回はリコープロダクションプリンターの活用領域を広げるソリューションとして、封筒を連続印刷するフィーダー・スタッカーや静電気張り付き低減装置、機材ステータス遠隔監視システム、インビジブルカラートナー、RICOH Pro C9500の600gsm対応モデルを体感。参加者は高い関心を示し、各コーナーで質問や提言を寄せた。

今年度第1回KSフォーラム参加者とリコースタッフ(TSWで)
TSWで特注開発製品の説明を受ける参加者

CECの見学ではB2判枚葉インクジェットプリンターRICOH Pro Z75、連帳式高速インクジェットプリンターRICOH Pro VC80000の大型インクジェット機2機種の実機に触れた。また、CECでも実証している環境ソリューションのリコーグリーンスマートファクトリーも紹介された。 総会の挨拶で山田周会長は「当社は販促EXPOという展示会に年3回出展している。印刷会社の出展が増えており、印刷業界が活気づけばと思う。本日は2025年の第1回のKSフォーラムとなる。総会議事を含めて意見を交わして頂きたい」と述べ、今期の活動への参加と協力を訴えた。

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