大日本印刷 「市谷の杜」が第33回地球環境大賞で特別賞を受賞 都市における新しい森づくりで持続可能な社会に貢献、6月29日にBSフジで紹介番組も
大日本印刷株式会社(DNP)は、東京都新宿区の本社敷地内で育成している都市型緑地「市谷の杜(いちがやのもり)」の取り組みが評価され、第33回地球環境大賞(主催:産経新聞社)で「特別賞」を受賞した。表彰式は4月7日、明治記念館(東京都港区)にて秋篠宮皇嗣同妃両殿下のご臨席のもと行われた。
この受賞を紹介する特別番組は、BSフジにて6月29日17時から全国放送される予定。また、6月30日から地球環境大賞の特設サイトで紹介動画を配信する。
▶地球環境大賞 特設サイト:https://www.sankei-award.jp/eco/
市街地で広がる武蔵野の森、「市谷の杜」の特色
DNPは新宿区・市谷地区で進めてきた再開発において、総敷地面積の約3割にあたる1万5000㎡を緑化。「市谷の杜」では、かつての武蔵野の雑木林を再現するかたちで、関東近県の地域在来種を用いた植栽が施されている。落葉広葉樹と常緑樹を組み合わせ、生物多様性を尊重した自然に近い環境を再現。安全性や防災性など都市緑地としての機能も備える。
また、社員による「気づき記録」を活用した日常的な観察・管理体制を整えており、地域住民や来訪者の散歩・通行スペースとしても親しまれている。自然との共生を都市生活の中で実現した先進的な緑地モデルとして注目されている。
DNPグループの環境ビジョンと持続可能な開発目標(SDGs)への貢献
DNPグループは、事業活動と環境保全を両立する企業姿勢を掲げ、「DNPグループ環境ビジョン2050」に基づき、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現に取り組んでいる。2023年度にはすべての環境指標で目標を達成し、特に温室効果ガス排出量の削減では2030年度目標を前倒しで達成する見通しが立ったため、2024年4月に目標をより挑戦的に更新した。
こうした取り組みは、自然資本の回復と経済活動の両立を意味する「ネイチャーポジティブ」な価値創出にもつながっている。今後も環境に配慮したバリューチェーンの構築を通じ、持続可能な社会の実現を目指すとしている。
5回目の受賞となるDNPの地球環境大賞の歩み
地球環境大賞は、地球温暖化の抑制や循環型社会の実現に寄与する先進的な取り組みを顕彰する制度で、1992年に創設された。DNPはこれまでにも、第4回(1995年)通産大臣賞、第14回(2005年)環境大臣賞、第26回(2017年)日本経済団体連合会会長賞、第28回(2019年)には最高位である大賞を受賞しており、今回が通算5回目の受賞となる。

関連リンク
- 地球環境大賞 特設サイト:https://www.sankei-award.jp/eco/
- DNPグループ 環境活動ページ:https://www.dnp.co.jp/sustainability/environment/