パラシュート デジタル暗号化技術で偽造防止とマーケティング活用を実現 印刷物に不可視コードを印字するSaaS型サービスを開始

パラシュート株式会社は、印刷物に目に見えないコードを付加し、真贋判定や流通管理、さらにマーケティング活用までを可能にする「デジタル暗号化技術サービス(DET Service)」の提供を開始した。初期投資不要で、最短4週間での導入が可能。国内外の工場にも柔軟に対応し、偽造防止とデータ活用を両立できる次世代の印刷ソリューションとして注目されている。

スマートフォンで真贋判定、販促データも取得

DET Serviceは、グラフィックデザインに不可視の暗号コードを印刷し、ユーザーがスマートフォンでスキャンすることで真贋判定ができる仕組み。従来のバーコードやQRコードと異なり、視認できない技術であるため、複製や詐欺への悪用を防ぐ。

また、スキャンデータはマーケティングに活用でき、地域ごとの製品流通や購買動向を把握することが可能となる。偽造防止と同時に、販促や流通戦略の高度化にもつながる。

トレーディングカードのようにシール貼付が困難な製品にも対応可能で、デザイン性を損なわずに導入できる点も魅力となっている。

コストを抑えてスピーディに導入可能

このサービスはSaaS型で提供されるため、専用の印刷機器など大規模な初期投資が不要。既存の印刷ラインに組み込めるため、導入ハードルが低く、最短4週間で本格稼働が可能となる。複数拠点をもつ企業にも対応でき、グローバル展開にも適している。

現在の偽造対策は、ホログラムやQRコードといった可視情報が主流だが、近年はスーパーフェイクと呼ばれる高精度の偽造品が登場し、消費者が見分けるのは難しくなっている。DET Serviceは、より高度な対策として新たな選択肢となる。

パラシュート株式会社では、今後も印刷業界におけるデジタル技術の活用支援を進め、安心・安全な製品流通と企業価値の向上に貢献していく。

デジタル印刷支援サービス:https://parachute-web.com/professional/

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