京セラドキュメントソリューションズ 捺染インクジェットプリンター「FOREARTH」でプリントした生地が展覧会「きもののヒミツ 友禅のうまれるところ」で公開中、9月15日まで

京セラドキュメントソリューションズ株式会社は、京都国立近代美術館で開催中の展覧会「きもののヒミツ 友禅のうまれるところ」に協賛し、同社の捺染インクジェットプリンター「FOREARTH(フォレアス)」でプリントした生地を使用した装飾を披露している。

友禅の意匠をあしらったポスタービジュアルをFOREARTHでプリントし、1階エントランスホール入口に設置

今回の展覧会は、日本の伝統的ファッション「きもの」に焦点をあて、そのデザイン性や美しさを「Wearable Art(着るアート)」として再評価するもの。会場では、約100点に及ぶ友禅染裂や人間国宝による作品が展示されており、1階エントランスホールや3階展示室にて「FOREARTH」でプリントされた生地が空間を彩っている。

展示では、友禅の意匠を取り入れたポスタービジュアルをプリントした生地がエントランスに設置され、さらに第1章と第3章の展示エリアでは、模様や図案を描いた「雛形本」や近代友禅の図案画を再現したプリント生地が用いられ、来場者を華やかに迎えている。

第1章「平面と立体の間で きものと雛形本」の会場装飾
第3章「図案から染織品へ 描かれた図案と染められた図案」の会場装飾

京セラの「FOREARTH」は、従来の染料捺染に比べて染色工程に水をほとんど使用せず、使用量を99.98%削減できることが特徴。さらに、CO2排出量やエネルギー消費量の削減にもつながり、環境にやさしい生地プリントを実現している。また独自開発の水系顔料インクにより、柔らかな風合いと高い堅牢性を両立。デジタル捺染ならではの自由度を活かし、高精細かつ鮮やかな色彩表現を可能にした。

さらに、特別企画として友禅作家で人間国宝の森口邦彦氏、株式会社千總の礒本延社長、京セラドキュメントソリューションズ執行役員の小山圭介氏によるトークセッション「京都のモノづくり・伝統の革新 未来へ」が行われ、その映像が会場1階のモニターで放映されている。
同展覧会は日本の染色文化を未来へと受け継ぐための視点や考え方に触れられる貴重な内容となっている。

展覧会開催概要

  • 会期:2025年7月19日(土)~9月15日(月・祝)
    ※月曜休館(ただし8月11日、9月15日は開館)、7月22日、8月12日は休館
    ※前期(8月17日まで)、後期(8月19日から)で展示替えあり
  • 開館時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで、入館は閉館30分前まで)
  • 会場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)
  • 公式サイト:きもののヒミツ 友禅のうまれるところ

特別映像は公式YouTubeでも公開されており、会場に足を運べない人も視聴が可能だ。
トークセッション動画はこちら

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