いけうち 「秋のくまもとお城まつり」で熊本城に“人工雲海”を創出
株式会社いけうち(「霧のいけうち」)は、日本庭園由志園株式会社(島根県松江市)と共同で、熊本城(熊本県熊本市)で開催される「秋のくまもとお城まつり」(令和7年10月10日〜)において、国内最大級の人工雲海を再び創出した。「秋のくまもとお城まつり」は11月3日まで開催している。
日本最大級の人工雲海を創出
いけうちは1990年代以前から産業用スプレーノズルメーカーとして、各業界向けに冷房用ミストを提供してきた企業。近年では、暑さ対策や景観演出の一環として、全国の商業施設や神社仏閣、城郭などにミスト装置を展開しており、その高い技術力が注目されている。
今回の「雲上の熊本城」プロジェクトでは、約1,300個の独自開発ミストノズルを使用したシステムを構築。大規模な噴霧によって、二様の石垣を包み込むような壮大な雲海を生成する。さらに、光と音を組み合わせた演出により、夜間には幻想的なサウンドスケープが広がり、訪れる人々を非日常の空間へと誘う。
雲海生成に「飯田丸古井戸」の水を一部使用
また、今年の雲海生成には熊本城内の「飯田丸古井戸」の水を一部使用。いけうちが長年培ってきた水処理技術を活かし、オートストレーナーやセラミックフィルターを用いてろ過した清浄な水を利用している。歴史ある井戸水を現代技術で蘇らせるこの取り組みは、熊本地震からの復興を象徴する熊本城にふさわしい演出であるとともに、災害時の飲料水確保にも応用できる社会的意義を持つ。