【倒産情報 岐阜県】共和印刷株式会社 事業停止、自己破産申請へ
共和印刷株式会社(岐阜市折立柿添)は、6月30日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。同社は1930年(昭和5年)創業、63年(昭和38年)5月に法人改組された業歴90年超を数える印刷業者。従前は官公庁との取引が売り上げ全体の60%を占めていたが、その後は官公庁の予算縮小もあって地元企業からの受注を中心としていた。ダイレクトメールや新聞、折り込みチラシ、雑誌、カタログなどの印刷を手がけ、98年12月期には年売上高約3億6300万円を計上していた。しかし、その後はインターネットの普及により紙媒体の需要が縮小。新聞、雑誌、カタログなどの発行部数の減少によって、2024年12月期の年売上高は約1億5000万円に落ち込み、近時も厳しい運営が続いたことで事業の継続を断念した。負債は2024年12月期末時点で約2億円だが、変動する可能性がある。