CPEコーポレーション 中古印刷機の海外輸出で成長、国内外需要に応える総合サポート体制 工場移設や解体撤去まで幅広いサービスを展開

株式会社CPEコーポレーションは、印刷・製版・製本・紙工機械の中古販売や海外輸出を主軸に、工場移設や解体撤去まで幅広いサービスを展開している。国内外で印刷機需要が高まる中、日本製中古機の品質と信頼性を背景に、同社の事業は拡大している。
海外販売7割、日本製中古機の人気を追い風に
CPEコーポレーションは2004年3月に設立し、今年で21年目を迎える。東京・練馬区の本社を中心に、大阪・埼玉の支店、群馬・奈良の倉庫を拠点として、23名体制で事業を展開している。
同社の売上構成は国内販売が約3割、海外販売が約7割を占める。特にインドをはじめ、中国、ベトナムなどで日本製中古輪転機の需要が強い。日本の中古機は「メンテナンスが行き届いており品質が高い」と評価され、海外市場での人気が根強い。
また、昨年からは海外新台メーカーの輸入買付にも取り組み、中国では代理店資格を取得。印刷機以外にもリサイクル機械を中国から仕入れるなど、事業の幅を広げている。
工場移設から解体まで一貫対応、低コストを実現
同社の強みは、中古機の販売にとどまらず、移設工事や重量解体運搬まで一貫して対応できる点にある。経費高騰を背景に地方への移設案件も増加し、輪転機3台を移設した事例もある。移設によりランニングコストを削減し、継続的な操業を支援している。
さらに、小型輪転機など海外で売却が難しい機械については廃棄処理にも対応。工場閉鎖に伴う配管処理まで請け負い、顧客のニーズに即した総合的なサポートを行っている。
他社との差別化として、海外ディーラーだけでなくエンドユーザーにも直接販売できる体制を構築。自社で運搬から販売までを一貫することで中間マージンを削減し、コスト面でも優位性を発揮している。
補助金に頼らない選択肢として拡大する中古機需要
新台価格の高騰や補助金利用の制限を背景に、国内でも中古機を選択する企業は増加している。「新台は補助金の対象にならず導入が難しいが、中古機なら手が届く」というユーザーの声もある。CPEコーポレーションでは、初めて中古機を導入する顧客へのアフターケアや、他機種の提案まで行い、長期的な取引関係を築いている。
同社は今後も、日本製中古機の国際的な評価を基盤に、国内外の印刷会社に向けて信頼性の高い機械とサービスを提供し続ける。