コダック PRINERGY On Demandビジネスソリューションを Modern Litho社(米国)に世界初導入

コダックは6月29日、革新的なKODAK PRINERGY On DemandビジネスソリューションをModern Litho社に世界初導入したことを発表した。これはコダックのAIをベースとした包括的なソフトウェアソリューション開発における新たな一歩であり、印刷会社がさらなる自動化、効率化、収益増を図れるよう支援するもの。今回のソリューション導入は、米国を拠点とする商業印刷会社であるModern Lithoとコダックとの長期にわたる良好なパートナーシップ関係をさらに推進する。

左からModern Litho社のジム トムブリンソン氏、イーストマン・コダック社のトッド ビガー氏、Modern Litho社のダレル ムーア氏、グレッグ ミーカー氏
左からModern Litho社のジム トムブリンソン氏、イーストマン・コダック社のトッド ビガー氏、Modern Litho社のダレル ムーア氏、グレッグ ミーカー氏

北米の印刷会社の上位1%にランクされるModern Lithoは、ミズーリ州内の5拠点で製造を行っている。雑誌、カタログ、ダイレクトメールおよび商業印刷は同社最大のサービス分野であり、さらに同社のサービスにはWeb-to-Print、デジタル出版、サイン&ディスプレイグラフィックスサービスなども含まれる。同社はG7® Master認証を受けた印刷会社として、高品質な枚葉オフセット印刷に特化しながらも、コダックのCTPおよびKODAK SONORAプロセスフリープレートに加え、デジタル印刷テクノロジーを活用したデジタルサービスも提供している。同社は長年にわたり、全ての拠点で製造工程の管理にKODAK PRINERGYワークフローを使用してきた。

Modern Lithoは近年、Microsoft Azure上でホストされる、クラウドをベースとしたKODAK PRINERGY On Demandに移行した。しかし、サードパーティーのERPやデジタルストアフロントソフトウェアを活用し、シームレスなビジネスおよび制作ワークフローを可能にするエンドツーエンドの統合と接続の構築という目標の達成には至らなかった。今回のPRINERGY On Demandビジネスソリューションの導入は、この目標を現実した。

Modern Lithoのオペレーション部門のバイスプレジデントであるジム トムブリンソン氏は「コダックとマイクロソフトは、主要なOfficeおよびそのビジネス機能をPRINERGY On Demandビジネスソリューションに統合してくれるでしょう。マイクロソフトの対応は、非常に迅速で、接続性の加速を図るための継続的なサポートを主導してくれています。。私たちに立ちはだかる課題を考慮すると、このソリューションはぜひとも活用したい非常に大きな強みとなります」と評価する。

Modern LithoはPRINERGY On Demandビジネスソリューションを活用し、拡張性に富んだ、自動化されたエンドツーエンドソリューションを手にすることができる。コダックのこのイノベーションは、ERP、MIS機能と各種コラボレーションツール、Web-to-Print、CRM、Microsoft OfficeとPRINERGY On Demandプロダクションワークフローを組み合わせ、完全に統合されたクラウドベースのプラットフォームに集約した。コダックは、印刷に特化した分析機能とAI機能によりソフトウェアを強化し、リアルタイムなマネージドサービスで包括的なソリューションを提供する。

イーストマン・コダック社プリント事業部バイスプレジデントのトッド ビガー氏は、「Modern Lithoは、自動化、AI、そして実行可能な分析機能を促進する、完全に接続されたシステムに対する我々のビジョンを共有しています。これらは全てPRINERGY On Demandビジネスソリューションの特長であり、効率性、生産性、収益性においてお客様に大きなメリットをもたらします」と述べる。

Modern Lithoでは、既にPRINERGY On Demandビジネスソリューションの導入を進めており、今年10月に同社の全拠点で本格稼働する予定。

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