【福井県鯖江市】斎藤印刷 事業停止、自己破産申請へ

福井県鯖江市の 株式会社斎藤印刷 は、10月24日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。負債は推定1億円。
同社は、1924年創業の印刷業者。老舗印刷業者として、地元自治体や県、大学などの官公庁に営業基盤を形成し、ポスターやチラシ等の商業印刷を主体に冊子、帳票印刷などを手がけていたが、主力得意先の被合併で取引がなくなったほか、スマートフォンやタブレットの普及に伴うデジタル化の進展などで印刷需要が減退。同業他社との競合激化もあり、受注の減少に歯止めがかからず、年売上高が減少。従前から外国製の印刷機導入などで借入金が膨らみ、採算性の低下から厳しい資金繰りが続いていた。このため取引先の開拓に努めたほか、金融機関からの支援などで凌いできたが、ついに支えきれなくなった。


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