【新潟県新潟市・野崎印刷など2社】ゼロゼロ融資利用、物価高の影響で自己破産申請

新潟県新潟市の 野崎印刷株式会社 と、関係会社の 株式会社リアリティー の2社は、1月5日に新潟地裁へ自己破産を申請した。負債は、野崎印刷が約4億3,700万円、リアリティーが約6,600万円で、2社合計で約5億300万円。
野崎印刷は、1949年に創業した印刷業者。チラシやパンフレット、名刺、帳票、包装紙など各種紙媒体の印刷を主力に、ゴルフボールなど立体物への印刷も手がけていた。新潟県下越地区の企業、金融機関、官公庁等を得意先とし、長野や東京都内にも得意先を確保し、小ロットや短納期の案件にも対応していた。しかし、紙媒体から電子媒体への移行が加速し、紙媒体の印刷需要低迷にともなう売り上げの減少傾向が続くなか、2020年に入り新型コロナウイルス感染拡大の影響で各種イベント関連の受注が落ち込み、売上高が減少。その後は印刷以外の受注拡大を企図したが、売上高は伸びず債務超過が続いていた。借入金返済のリスケジュールを受けていたものの、原材料価格の高騰もあって厳しい資金繰りが続いていた。
一方のリアリティーは、1975年設立した製版業者。野崎印刷を得意先として歩調をあわせた運営を続けてきたところ、同社に連鎖した。

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