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ポストプレスブック2021:興雄社 Tanzacカレンダー製本がさらにパワーアップ

2021.8.9

B2・15段丁合機にバーコードリーダー装備し完璧品質へ

 

最新のTanazacカレンダー製本機、3台体制

 

Tanzacカレンダー製本機と丁合機を前に佐藤社長(中央)と平均年齢30代の興雄社の社員

Tanzacカレンダー製本機と丁合機を前に佐藤社長(中央)と平均年齢30代の興雄社の社員

有限会社興雄社(佐藤要介社長)は、4月20日に渡辺通商のカレンダー製本機「Tanzac520」とB2判・15段のBC丁合機「B215NE」を導入し、Tanzacカレンダー製本をさらにパワーアップした。
紙製短冊とホットメルトで綴じる「Tanzac」(タンザック)カレンダーは、今やカレンダー製本の主流となった。Tanzacカレンダーは金具やプラスチックではなく、短冊状の紙(紙製ヘッダー)で綴じる環境にやさしいカレンダーとして環境重視の企業や団体、学校の多くで使われている。
約20年前に紙製カレンダー機「Tanzac」を全国で初めて導入した興雄社はTanzacカレンダーのパイオニア的存在で、今回の導入は旧型機から最新機への入れ替えとなった。これにより同社のカレンダー製本機は最新のTanzac520連動機(バーコード管理)+B2・15段丁合機、Tanzac
520連動機(バーコード管理)+B2・8段BC丁合機1台、Tanzac横型620+B2・15段BC丁合機1台。バーコードリーダー装置の採用などで運転中のエラーに関わるリスクが解消され、生産能力は飛躍的に高まった。
佐藤要介社長は「Tanzacの3台体制は変わらないが、バーコードリーダー装置の装備や丁合機をA2判8段からB2判15段として生産効率をさらに高めた。電気装置も最新のバージョンとなった。今年は新型コロナの影響でカレンダー業界も厳しい。業界全体では設備投資を控えているが、長い目で見れば今のうちに新しい設備に切り替えることで現場に余裕を持たせることが出来る。バーコードリーダーを装備したことで、ミスを皆無に出来る見通しが立ち、生産もほぼ計画通り進めることが出来る。納期に余裕が出来るので社員が一番喜んでいるのではないか。“Tanzacカレンダー製本の興雄社”と言われているように、品質ではどこにも負けない自信がある。任せておけば安心、日本一の品質と評価をさらに高めたい」と語っている。
同社はA全カレンダーやA2の横長カレンダーの特殊サイズのカレンダーも得意としており、Tanzac620は車や船、バイク、飛行機など横長のカレンダーに対応するための同社だけの特注機となっている。

 

高品質・堅実性で差別化

 

新規導入のTanzac520連動機では丁合機排出部に乱丁や落丁を防ぐバーコードリーダー装置を設置したほか落丁や増丁を防ぐ厚さ検知装置などのオプション装置をフル装備したほか、BC丁合機をA2判からB2判に拡大し、最大サイズにも対応した。
興雄社は1960年に創業し昨年創業60周年を迎えた。天糊、平綴、中綴、クロス巻、カレンダー製本を得意とし、最終製品の製本を担う『品質の堅実性』を一貫して追求しており、画像検査装置、バーコード管理により丁合工程の乱丁、落丁防止を行い、万に一つの不良を出さない徹底した検査体制を敷いている。
昨年12月に導入したホリゾン丁合機にもバーコード検査装置を搭載した。「高品質は技術やシステムに裏打ちされたものでなくてはなりません」と佐藤要介社長は語る。
環境問題にも早くから対応し、企業イメージや女性、環境にやさしい社会環境に配慮した製品が冊子や印刷物に求められている。同時にカレンダーと天のり製本、平綴じ、マーブル・クロス巻、中綴じ、平綴じ製本の全てに『品質の堅実性、見栄えがする高品質』で差別化し、「価格競争はしない」(佐藤社長)と高品質を一貫して追求してきた。

p12-2

新規導入のTanzac520製本機とBC丁合機「B215NE」

 

ペラ入紙装置で
中綴じ製本市場を開拓

 

同社は4年前から中綴じ市場へ取り組みを開始して受注を伸ばしている。ペラ丁合鞍掛中綴じ製本システムのホリゾンStitchLiner6000とペラ入紙装置IM-30を接続したシステムでは三方断裁、端数ページの入紙をワンパスで行い、自動化により生産性が飛躍的に向上した。さらに中綴じ機のSPF200では平綴機として使うことで、製本のバリエーションを広げた。
日めくりカレンダーや切り取り可能のメモなど、ページ一枚一枚を剥がす天のり加工は同社の長年のノウハウと技術が活かされている。メモ帳・伝票・便箋(びんせん)など顧客の多様な要望に応え、例えばPP加工された表紙への天のり加工は、PPフィルムにクロスが接着するボンドタイプの糊を使用し、マイクロミシンを使ったメモ帳は同社の技術とノウハウが活かされている。
天糊、全自動クロス巻、ペラ丁合機の製本システムでは、国や地方の税金徴収票は全品検査が必要な製品で、同社に毎年発注が来ている。佐藤社長は「品質に対する信頼と大量物に対応できる生産システムが評価された」と述べ、クロス巻製本、平綴じ製本の技術が高く評価されている。
佐藤社長は「カレンダーと天のり製本は技術とノウハウをさらに高める。またペラ丁合の品質管理をバーコードや平綴じ和紙綴じの環境対応製本、小ロットの平綴じ、中綴じの市場を開拓したい」と今後の方向を述べている。
有限会社興雄社
東京都葛飾区白鳥4-19-15
代表:佐藤要介氏
TEL 03-3601-7310
FAX 03-3601-7319
http://koyusha.in.coocan.jp/

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