設楽印刷機材 事業再構築補助金活用の「フルデジタルプロダクションシステム」販売開始

各社ラベルプリンタ+MHチラシ
各社ラベルプリンタ+MHチラシ

設楽印刷機材㈱(設楽誠一社長)は、事業再構築補助金を活用した「フルデジタルプロダクションシステム」の販売を開始した。デジタルラベル印刷機と同社の「デジタルラベルフィニッシャー」でラベル印刷市場の開拓を支援する。

事業再構築補助金は、国の今年度第3次補正予算で実施される「ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するための企業の思い切った事業再構築を支援」(中小企業等事業再構築促進事業)で、公募が3月に開始され、補助額は中小企業の通常枠が最大6,000万円(補助率3分の2)となる。

事業は「新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取組、事業再編また又はこれらの取組を通じた規模の拡大等を目指す企業・団体等」が条件となり、①申請前の直近6ヵ月間のうち、任意の3ヵ月の合計売上高が、コロナ以前の同3ヵ月の合計売上高と比較して10%以上減少している中小企業②事業計画を認定経営革新等支援機関や金融機関と策定し、一体となって事業再構築に取り組む中小企業等③補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上増加、または従業員一人当たり付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上増加を達成しコロナ禍における中小企業の事業再編を支援する。

設楽印刷機材はHP、SCREEN、岩通、ZEIKON、コニカミノルタ、ミヤコシなど各社のデジタルラベル印刷機からデジタルラベルフィニッシャーを「フルデジタルプロダクションシステム」として市場開拓を支援する。高速ラベル加工機「デジタルラベルフィニッシャー」はブレードタイプのカッティングプロッターを使用。これまで同社が販売していたデジタルラベルフィニッシャー2000シリーズと比較して、生産性(加工速度が100㎜矩形3面付、4面付で10m~30m/分 シリーズ機種により変動)と加工精度(反復精度±0.05㎜)が圧倒的に優れている。

本体の1つのカッティングユニットにカッティングヘッドが3台装着されたMH-3、1ユニット(カッティングヘッド3台)×2台のMH-6。1ユニット(カッティングヘッド4台)×3台のMH-12をラインアップ。ラベルの絵柄とブラックマークを付したタック紙をロールで給紙し、ラミネート、ハーフカット(刃型不要)、カス上げ、スリットを行った後、ロールでの再巻取りとシートカットを施すことができ、ロールとシートの両方に対応している。

一人の管理者が複数のデジタルラベルフィニッシャーを管理することも可能で、レーザーラベル加工機との比較では、生産性が同等、管理費が圧倒的に安価になることが特徴。コンベンショナル機との比較では、刃型や樹脂凸版が不要で全く歩留まりのない生産が可能となり、完全データを受け取った即日にシールを納品できるため、サービスレベルの拡張に貢献する。

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