富士ゼロックス 接着機能を持つ特殊トナーを開発、圧着はがき等に展開へ

富士ゼロックスが開発した接着性を持つ特殊トナー活用例
富士ゼロックスが開発した接着性を持つ特殊トナー活用例(画像をクリックすると拡大します)

富士ゼロックスは、圧着はがき等への活用が可能な業界初の接着機能を持つ特殊トナーを開発した。

新トナーは従来のトナーと同時に複合機・プリンターに搭載することができ、プリント物の任意箇所に圧力をかけることで、意図した接着力を発揮するトナー。活用用途は圧着はがきに限らず、ホッチキス機能の代替や製本等への展開を見込む。同社独自のトナー製法技術であるEA製法により、トナー内部に新開発の圧力応答性樹脂を微細に均一分散させることで、ムラのない接着機能を発揮することを可能にした。

用紙同士の接着力はトナーの量や印字面積、圧力シーラー装置の条件により制御することが可能。新トナーを用いることで、印字領域と接着領域を同時にプリントできるため、従来出力後に別工程で行っていた糊付け工程を削減する。

新トナーはプリント位置を変えることで、接着箇所を自在に設定できるため、様々な用途への展開が可能。例えば、用紙の端部に新トナーをプリントし、複数の用紙を接着して冊子にすることや、糊しろをプリントして折りたためば封筒等を作成できる。

新トナーは1月29日~31日に開催されるコンバーティングテクノロジー総合展2020の新機能性材料展に参考出展される。

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