大日本印刷 紙ストロー、植物由来原料を使用した液体紙容器の販売開始

大日本印刷と紙容器メーカー世界大手のSIG Combibloc Group(以下:SIG)の合弁会社であるDNP・SIG Combiblocは、日本国内で紙ストローと植物由来原料を使用した液体紙容器を発売し、環境に配慮した製品ラインアップを拡充する。

現在、世界的に海洋プラスチックごみの削減や地球温暖化の抑制といった環境問題の解決が急がれているなか、人々の暮らしに身近な食品や飲料、日用品などのパッケージにも環境への配慮が強く求められている。そうした状況に対してDNP・SIG Combiblocは、日本市場に向けて、SIGの無菌充填システムに対応した、紙ストローと植物由来原料を使用した液体紙容器の販売を開始する。

SIGが開発した紙ストロー
SIGが開発した紙ストロー

同製品は、SIGが既に海外で展開しており、DNP・SIG Combiblocが製品のラインアップを拡充し、日本へも環境に配慮したパッケージを提供するもの。

紙ストローは、口径6㎜で、今まで実現が難しかったストロー穴にしっかり刺すことのできる強度を備えている。ストローの長さは、80㎜、99㎜、118㎜、140㎜の4種類。まず99㎜と118㎜から販売を開始する(80㎜と140㎜の製品は追って発売の予定)。

植物由来原料を使用した液体紙容器「SIGNATURE PACK100」は、森林認証紙をベースとした環境負荷の少ない製品で、紙以外の樹脂についても植物由来原料を使用しており、一層の環境負荷の低減を可能にした設計となっている。バリア性の必要な製品向けとして、SIGNATURE PACK100にアルミ箔を付加した「SIGNATURE PACK FULL BARRIEER」もラインアップしている。

今後の展開としてDNP・SIG Combiblocは、飲料メーカーに向けて、2020年度中に本製品の供給を開始する予定。まっすぐなストレート型の紙ストローに加え、U字型や伸縮可能な紙ストローの開発も進めていくとしている。

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