コダック パッケージング業界向けに新KODAK PROSPER Plusインプリンティングソリューションを提供

コダックは、パッケージング業界向けに新しいKODAK PROSPER Plusインプリンティングソリューションの提供を開始する。同ソリューションには、4つの新しいインプリンティングコンポーネントに加え、段ボール、食品包装フィルム、紙コップ・紙皿、包装紙用の食品安全パッケージングインクとプレコーティング剤が含まれている。新しいPROSPER Plusモデルにより印刷会社は、KODAK PROSPER 6000S(紙器用片面機)とUTECO SAPPHIRE EVO(フレキシブルフィルム対応)ウェブソリューションの補完機能としてコンティニュアスインクジェットを活用し、さらに能力を拡張できるようになる。

KODAK PROSPER Plusインプリンティングソリューション
KODAK PROSPER Plusインプリンティングソリューション

PROSPER Plusインプリンティングソリューションは、最新のKODAK Streamインクジェットテクノロジーコンポーネント製品ラインで、パッケージおよび製品装飾アプリケーション向けに設計され、KODAK PROSPER Sシリーズインプリンティングシステムをベースに開発された。4つのハードウェア製品には、2つのナローフォーマットと2つのワイドフォーマットのモデルが含まれ、最高速度260 m/分(850 fpm)または600 m/分(2000 fpm)で印刷できる。

ナローフォーマット設計は、バーコード、QRコード、プロモーションコンテスト情報、スモールフォーマットのデザインの白黒または4色出力でのインプリンティングに適している。ワイドフォーマットの設計は、フルページ印刷やダイナミックなレイアウトを必要とする段ボール箱やラベルパッケージングアプリケーションに理想的なもの。これらのコンポーネントは、Utecoまたは他の機器ベンダーのオフセット、フレキソ、またはグラビア印刷機にインラインでマウントし活用することができる。

折り加工や糊付けシステム(グルウァー)といったフィニッシングラインで実装することもでき、既存の様々な印刷工程全体にデジタルを柔軟に取り入れることが可能となる。PROSPER Plusモデルは、より小さなドロップサイズとより高い解像度を備えた新しい印刷モードによって、一段と速乾性に優れた高品質の印刷を実現する。

なおコダックの水性インクは使いやすく、食品安全、皮膚との直接接触、およびフードサービス製品に関する認証を米国とヨーロッパで取得している。

コダックのパッケージングアプリケーション向けデジタルバーニッシュは、段ボール等の関連アプリケーションで光沢と耐久性の強化という他にない組み合わせを提供する。この無臭水性デジタルバーニッシュは、食品と間接的に接触する材料に関する規制要件に準拠しており、VOC、ミネラルオイル、UV硬化性成分は一切含まれていない。

Uteco Sapphire EVO印刷機
Uteco Sapphire EVO印刷機

さらにコダックは、Michelman(www.michelman.com)をはじめとする業界リーダーと密に協力し、コダックのインクおよびテクノロジーと、PET、ナイロン、ポリプロピレンといった各種材料との互換性をテストしている。市販の接着剤、材料、プライマー、コダックのインクジェットインク、およびフレキソオーバーバーニッシュ、オーバプリントとの互換性を確保できるよう、主要なリーディングサプライヤーによる既存のフレキシブルパッケージングソリューションに対する承認を事前に得るために取り組んでいる。

これらすべてのテクノロジーが、KODAK Streamインクジェットテクノロジーを使用するUteco Sapphire EVO印刷機で組み合わされ、ラミネート加工を用いた表面印刷と裏面印刷の両方にソリューションを提供する。Sapphire EVOによりブランドオーナーとコンバーターは、デジタルフレキシブルパッケージングの少量印刷から中~大量印刷まで幅広く対応できるようになる。

SAPPHIRE EVO印刷機は、Nuova Erreplastへの販売に続いて、日本の金羊社にも導入される予定となっている。これを受けてUteco GroupのCEOの氏アルド ペレッティは、「このハイブリッドデジタルWeb印刷機の導入は、食品パッケージングやパーソナルケアアイテムを含む多様なアプリケーションで水性インクを使用したフレキシブル材料へのデジタル印刷がもたらす価値を如実に示すものです。Utecoとコダックの経験とノウハウの結合によって拓ける可能性に、お客様は注目されています」と語っている。

コダックブランドのパッケージング向けソリューションに加え、Utecoとコダックは引き続き生産性や経済性の面で妥協することなく、環境にやさしい水性インクをフレキシブル材料で使用するハイブリッドデジタルソリューションを開発していく。なお、新しいPROSPER Plusコンポーネントは4月初頭に提供される予定。

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