マルト 石川発「印刷×デジタル×脱炭素」に挑む CO2実質ゼロ印刷物と連携するLINEミニアプリ「カーボンエージェント」を提供

マルト株式会社は印刷物のQRコードを読み取ることでカーボンポイントが貯まり、PayPayポイントと交換できるLINEミニアプリ「カーボンエージェント」を提供している。アプリの開発は株式会社アイリッジが支援。カーボンニュートラルを実現した印刷技術とデジタルプラットフォームを融合し、企業と消費者が手軽に脱炭素へ参加できる仕組みを構築した。

「印刷×デジタル×脱炭素」で新たな顧客価値を創出

コロナ禍を経てデジタル化が進むなか、マルトでは印刷業の枠を超えた事業再構築に挑戦している。その核となるのが2022年からのカーボンニュートラルへの取り組み。CO2排出量の可視化と削減を進め、2024年には印刷事業部とネーム事業部で排出量実質ゼロを達成。中小企業向けSBT認証の取得や、環境省認定「脱炭素アドバイザー アドバンスト」資格を社員3名が取得するなど、組織的な体制強化も進めている。

新たに提供を始めた「カーボンエージェント」は、こうした脱炭素経営を基盤に誕生した。印刷を軸にしながらデジタルで社会貢献と顧客価値を両立させるもので、カーボンニュートラルを中小企業から広げることを目指す。
また、デジタル提案に苦手意識がある企業や、価格競争ではなく差別化を進めたい企業、新規顧客の獲得を目指す企業にも有効な取り組みとして期待されている。

CO2実質ゼロの印刷物等のQRを読み取るとカーボンポイントがたまり、PayPayポイントと交換できる

CO2実質ゼロ印刷物から始まる“気づきと行動”

「カーボンエージェント」は、CO2実質ゼロの印刷物や電子文書に記載されたQRコードを読み取ると、オフセット量がアプリ上に表示され、抽選によりカーボンポイントが獲得できる。貯まったポイントはPayPayポイントに交換可能で、環境への貢献を「見える化」しながら楽しめる仕組み。利用時に個人情報の入力や新規アプリのダウンロードは不要で、LINEユーザーなら誰でもすぐに利用できる。

印刷物を発注する企業にとっても、カーボンニュートラル印刷を選ぶだけで脱炭素に貢献でき、印刷物やアプリ内広告で環境配慮企業としての認知向上が図れる。

マルトでは、「印刷×デジタル×脱炭素」をキーワードに、印刷の新しい価値を創造し、企業や消費者の意識変革を後押ししていく。

関連記事

最新記事