SCREEN GA 「Truepress ink LV02シリーズ」提供開始、欧州印刷用インク協会ガイドラインに準拠した高生産UVインク

株式会社SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は、10月30日、ラベル・シール印刷用UVインクジェットラベルプリンティングシステム「Truepress LABEL 350UV SAI S」向けに、「Truepress ink LV02シリーズ」を全世界に向けて販売開始した。同製品は、従来のインクより安全性が向上し、EuPIA(欧州印刷用インク協会)のガイドラインに準拠して開発された。

近年、ラベルを含めたパッケージ業界では安全性の観点から、さまざまな懸念物質に関する調査、再分類が行われている。特にUVインクは重合開始剤やモノマーなどを含んでおり、水性インクと比べ懸念の強い化学物質であるため、ECHA(欧州化学物質庁)を中心に欧州域内での各種規制や、EuPIAによるインク安全性の自主運用が主に行われるなど、化学物質への制限は強まっている。

LV02シリーズに対応するTruepress LABEL 350UV SAI

その中でもEDBは、一般的にUVインクの光重合開始剤として使用され、以前から生殖毒性が強いと考えられてきたことから、欧州CLP規則で定められる生殖毒性を区分する「H360」に再分類された。これを受けてEuPIAでも、独自に定めている除外リスト(ネガティブリスト)にEDBを追加す。また、TPOについても同様に、生殖毒性の観点から「REACH高懸念物質リスト(SVHC)29次」に追加されることとなり、今後EDB同様にECHAによる再分類やEuPIAネガティブリストに組み込まれることが予想される。

このような動向を受けSCREEN GAは、「Truepress LABEL 350UV SAIS」向けに、EDBやTPOを含まない(EDB/TPOフリー)「Truepressink LV02シリーズ」を発売。このインクは、2023年4月に再分類されたEuPIAガイドラインに準拠しつつ、イエローインクにおける耐光性を向上させ、安全性と機能性の両面を改善。より安全なラベル印刷への市場要求に応え、懸念物質を取り除いたインクセットとして安全性を向上させ、環境に優しい印刷プロセスを提供する。

SCREEN GAは、これまで培ってきた高速かつ高品質なインクジェット印刷技術と高性能なインク開発、生産ライン自動化の推進、お客さまの課題解決を実現するソリューションの開発などを組み合わせることにより、新たな印刷マーケットを切り開いていくとともに、印刷業界のさらなる発展に貢献していく。

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