大日本印刷 新規事業で年商100億円を目指す 社内インキュベーション「OneABスタジオ」をCINCAが支援
大日本印刷株式会社(DNP)は、社内から複数の新規事業を同時並行で生み出すインキュベーションプログラム「OneABスタジオ」を推進している。2024年4月から7月にかけて実施されたアイデア創出フェーズを経て、現在は事業検証・構築段階に移行。スタートアップ支援を手がけるCINCA株式会社が週次で伴走支援している。
この取り組みは、2030年までに新規事業領域で年商100億円規模の達成を目標に掲げており、①アイデア創出、②事業検証・PoC、③事業化の三段階を体系的に進めていくもの。
社内起業の「仕組み化」で成果を加速
「OneABスタジオ」は、従来の立候補制の起業制度では年1〜2件程度にとどまっていたアイデア創出件数を、CINCAの支援を受けることで飛躍的に改善した。評価基準が不明瞭だった過去の仕組みも見直され、現場の仮説立案や顧客課題の検証、必要に応じたピボット(方向転換)の判断など、より実践的なステップが組み込まれている。
生成AIの活用ノウハウや検証テンプレートの共有といったナレッジ提供もあり、プログラム自体の「仕組み化」も着実に進行中。社内から継続的に有望な新規事業を生み出すためのインフラ整備としても注目されている。
DNPは今後、事業検証フェーズを経た有望アイデアの事業化に向けて、さらなる体制強化と支援を続ける。スタジオ全体の運営設計と成果は、社内起業の先進モデルとして他企業からの関心も集めている。
プロジェクトの詳細インタビューや取り組み内容はCINCA公式サイトにて公開中。
👉https://cinca.tokyo/case/dnp2/