大日本印刷 カーボンニュートラル実現に貢献するバイオマス基材使用のICカードを開発、循環型社会の実現へ

大日本印刷株式会社(DNP)は、 植物由来の原料(バイオマス)を一部に使用した非接触対応ICクレジットカード「バイオマスカード」の提供を開始する。

DNPは2021年から、 リサイクルプラスチックを使用したICカード(リサイクルPVCカード、 リサイクルPCT-Gカード)を提供している。 今回のバイオマスカードの開発により、 環境に配慮したICカードの製品ラインアップを拡充した。
このバイオマスカードの第1弾として、 株式会社ジェーシービー(JCB)が発行する「JCB ORIGINAL SERIES」等に提供する。 これは国内初のバイオマス基材を使用したJCB非接触対応ICクレジットカードになる。

バイマスカード利用イメージ

DNPは事業活動と地球環境との共生を絶えず考え、行動規範のひとつに「環境保全と持続可能な社会の実現」を掲げて、新しい価値の創出を推進している。2020年3月には「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定。資源の効率的な循環利用をはじめとした目標を掲げ、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現への取り組みを加速させている。その一環で今回、カーボンニュートラルの実現に向け、国内トップシェアを獲得しているICカード事業において、バイオマス基材を使用した非接触対応ICクレジットカードを開発した。

バイオマスカードは、カーボンニュートラル実現に向けて温室効果ガス排出量の抑制に貢献し、SDGs達成に取り組む企業として 生活者へのブランド訴求が可能になる。またDNPは、同カードに使用するバイオマス基材を国内で調達することで、より安定的なカードの製造・供給を可能としている。
価格についても、従来のカード基材と比較して、10~20%程度高い価格を予定。
今後は金融機関をはじめ、ICカードや電子マネーカードを発行する事業者、ポイントカードや会員証等を提供する小売・流通企業など循環型社会の実現やSDGsの達成に取り組む企業等にバイオマスカードを提供する。

バイオマスカード・イメージ

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