JAGAT 「page2026」記者発表 オンラインセミナー倍増で24本、展示会も新企画ゾーン拡充で規模を拡大
公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)は、12月10日に本社でpage2026の記者発表を行い、来年2月に開催される展示会とオンライン企画の詳細を説明した。
1988年に始まったpage展は2026年で39回目を迎え、印刷メディアビジネスを取り巻く最新動向を発信する重要なイベントとして定着している。今回のテーマは「Re:Connect ~再びつなぐ、印刷のチカラ」。前回の「協奏」、前々回の「連携」といった流れを踏まえ、印刷が持つ価値を改めて再構築し、主体的に“つなぐ”姿勢を示したかたちとなる。
page2026の方針強化とセミナー拡充、出展規模の拡大動向
記者発表でJAGATの網野勝彦会長は、オンラインカンファレンス・セミナーの拡充や展示内容の強化に触れ、「会長に就任して2回目のpageを迎える。印刷業界の未来を提言していける場として、流れを一層強化したい」と語った。セッション数は前回の12本から24本へと倍増し、オンライン化により参加しやすい形に整えられている。展示会場では128社で493小間が出展予定(12月10日時点)。新企画ゾーンの設置によって前回を上回る規模になる見込み。

オンライン配信を軸に学びの場が拡大
オンラインカンファレンス・セミナーは2月5日から13日までの計24本をライブ配信形式で提供し、生成AI、組織変革、印刷ビジネス戦略、現場改善など多様なテーマを網羅する構成となった。90分単位での実施により、業務の合間でも受講しやすい形式となり、企業規模や地域を問わず参加の幅が広がる。コロナ前に近い開催規模へ戻しつつ、オンラインの利点を取り入れたハイブリッド型の学びの場として進化した。
業界変革を反映するゾーンを展開「紙以外印刷ゾーン」「自動化ゾーン」「工場ソリューションゾーン」
page2026では、12月10日時点で128社・493小間が出展予定とされている。前回実施された「JANPS in page2025」は併催されないが、新企画ゾーンを複数立ち上げる。新たに「紙以外印刷ゾーン」「自動化ゾーン」を設置し、前回に続いて「工場ソリューションゾーン」も展開される。
とくに人手不足や2030年問題が迫る中、自動化や省力化を訴求する展示への関心が高まると見られる。紙以外の領域を取り扱うゾーンには印刷会社と機器メーカーが混在して参加し、印刷ビジネスの多様化が目に見える形で打ち出された。業界の構造変化を背景に、新しい“つなぐ”価値の創出が求められる現在、その方向性を示す展示となる。
開催概要
【展示会】
- 会期:2026年2月18日(水)~20日(金)10:00~17:00
- 会場:東京・池袋サンシャインシティ文化会館(2F~4F)展示ホールBCD
- 入場料:1,000円(税込)※Web事前登録で無料
- ■ 基調講演「AI時代の印刷ビジネス 結論編」
- 日時:2026年2月18日(水)13:00~14:30
- 会場:サンシャインシティ文化会館4F 展示ホールD
- 料金:無料(展示会入場登録が必要)
- 申込開始:2025年12月22日(月)
- 登壇予定者:
JAGAT網野勝彦会長
株式会社グーフ CEO 岡本幸憲 氏
株式会社マーケティングサイエンスラボ 代表取締役 所長マーケティング 本間充 氏
JAGAT専務理事 郡司秀明 氏
【オンラインカンファレンス・セミナー】
- 開催期間:2026年2月5日(木)~2月13日(金)
- 時間:各90分
- 形式:ライブ配信
- 申込開始:2025年12月22日(月)
- 参加費:
1枠 13,000円(5枠まで)
1枠 11,000円(6〜10枠)
1枠 10,000円(11枠以上) - 主なテーマ(予定):
- カンファレンス:
受注ビジネスからソリューションパートナーへの変革/デジタル印刷ビジネスの鉄則/組織変革/共創戦略/ローカルゼブラ/印刷ビジネス展望 - セミナー:
生成AI活用(デザイン・リスク管理・業務活用)/カラーマネジメント/DTP制作/デザイン実務/営業力向上/動画活用/DM/工場改善 など






