TOPPAN インドでBOPP・BOPEフィルムのハイブリッド製造ラインを導入 世界的な需要増に対応しTSFの生産能力を約40%拡大へ
TOPPAN株式会社とインドを拠点とするTOPPAN Speciality Films Private Limited(TSF)は、BOPPフィルムとBOPEフィルムを同一ラインで製造できるハイブリッド製造ラインを導入した。TSFでは従来BOPPフィルムを生産してきたが、今回の導入により初めてBOPEフィルムの生産を開始し、多様化するフィルム需要に応える供給体制を整える。
BOPPとBOPEの量産体制を確立
ハイブリッド製造ラインは2025年11月中旬から稼働し、インド国内外の食品・日用品分野のグローバルブランドオーナーやパッケージコンバーター向けに供給する。
同ラインの導入によって、モノマテリアル包材に対応するBOPEフィルムを含めた幅広いフィルムソリューションを提供できるようになり、TSFはフィルム生産能力を従来比で約40%拡大することを目指している。
サステナブルパッケージの需要増に対応
TOPPANグループは中期経営計画のキーコンセプトに「Digital&Sustainable Transformation」を掲げ、世界的な社会課題の解決を目指している。パッケージ事業では、軟包装市場の拡大や環境保全への意識の高まりを背景に、フィルム製造からバリア加工、パッケージ製造におけるグローバル供給体制を構築し、サステナブルパッケージの競争力強化を進めている。
欧州を中心に、リサイクル性に優れたモノマテリアル包材への転換が加速しており、PETからBOPPやBOPEへの置き換えが求められる場面が増加している。TSFは今回の新ラインによってフィルムのポートフォリオと生産量を拡大し、世界的な需要に対応する供給基盤を強める。
