凸版印刷 保険事業の立案のための自治体向け保健医療データ分析ツールを開発

凸版印刷株式会社は、自治体の保有する健診結果や医療レセプト情報、自治体独自の保健事業によって取得した住民のヘルスケアデータなどを集約/可視化し、新たな保健事業の立案などのためにデータ分析ができる「自治体向けBIツール」を開発し、提供を開始した。
なお、 提供開始に先立ち、滋賀県大津市におけるデータ利活用実証実験に採用されている。

自治体向け保健医療データ分析ツール「自治体向けBIツール」は、 健診結果や医療レセプト情報などから、 地区/行政区毎に医療費平均や疾病状況を分析できるツール。国勢調査などの地域プロファイリングデータと対比することで、課題に応じた対象者の抽出をはじめ、保険者努力支援制度に基づく取り組みや 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施に向けた活用、保健事業の効果的な勧奨施策など、新たな事業立案に活用することができる。

「自治体向けBIツール」の画面イメージ (C)TOPPAN INC.

さらに自治体が独自で実施している保健事業による住民のアンケートなどのヘルスケアデータも、「自治体向けBIツール」に取り込んで、一緒に分析することが可能。

「自治体向けBIツール」の特長は、まず、データ分析に必要とされる複雑なグラフ化などの作業を省略し、直観的な操作で分析ができる。自治体データだけでは補えない地域プロファイリングなどの統計データも取り入れ、エリア特徴に応じた勧奨にも活用できる。

また、市単位、行政区や学区、町丁目ごとに分類した地図やグラフ化が簡単に実現。 分析メニューでは、 医療費のエリア別特性や糖尿病対象者の地域別状況の把握などが可能。
分析結果のグラフなどの見える化と対象者の抽出が同時に行うことがでる。これにより、「医療費が高い傷病」や「重症化を予防すべき対象者」について、自治体独自に予防事業を企画するなどの医療費適正化に向けた対策の検討材料として活用できる。

医療費分析メニューの一例から

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