モリサワ 子会社・字游工房を11月1日付で吸収合併へ 游明朝体・游ゴシック体など優れたフォント資産を継承し、グローバル市場への対応を強化
株式会社モリサワは2025年11月1日、100%子会社である有限会社字游工房を吸収合併すると発表した。
グローバルなフォント需要の拡大やデジタル環境の変化に対応し、両社の開発力を統合することで、より迅速かつ多様なフォント製品の展開を図る。
市場変化とグローバル化への対応を加速
字游工房は1989年に設立され、「游明朝体」「游ゴシック体」といった優れた書体で知られる。2019年にはモリサワの子会社となり、グループの一員として「写研改刻フォント」などの共同開発にも参画してきた。
今回の吸収合併は、フォント市場を取り巻く環境が急速に変化していること、ならびに世界的なニーズの多様化に応える必要性から決定された。モリサワは、字游工房のブランドと書体資産を継承しながら、両社の技術とノウハウを融合させ、より高品質で多彩なフォントサービスの提供を目指す。
フォント製品の契約とサポートは継続
11月1日以降、字游工房の全事業はモリサワが引き継ぐ。現在利用されている字游工房製フォントの契約は従来どおり継続可能で、サポート体制については今後改めて案内があるとしている。
モリサワは今後も国内外のフォント市場に向けた製品・サービスの強化を進め、多様な表現を支えるインフラとしての役割を担っていく。