あけぼの印刷社 建設業許可を取得で「デザイン」「印刷製造・加工」「施工」までを一社完結 4名の2級建築施工管理技士が活躍
株式会社あけぼの印刷社は、茨城県の建設業許可を取得した。これにより、店頭販促物(ディスプレイ)のデザインから製造、施工・装飾までを一括で受託できる体制を整え、納期短縮やリーズナブルな価格提供を実現。顧客に新たな価値を提供する。
店頭販促物需要の拡大と施工の壁
同社はこれまで商業印刷物を中心に、デザインから印刷・加工・出荷までをワンストップで展開してきた。近年はホームページ制作やマーケティング支援にも取り組み、流通量販店向けに売上拡大や集客につながるソリューションを提供している。
なかでも店頭販促物は、商品の魅力を消費者に直接伝える重要なツールとして需要が拡大。一方で天吊りサインやPOP、壁紙施工などは安全管理や防火対応が必要で、印刷会社単独では請け負えないケースがあった。さらに内装仕上げ工事の代金が500万円を超える場合、建設業の許可を持つ業者しか受注できない制約も存在していた。
国家資格取得と施工体制の整備
今回、同社では4名が国家資格「2級建築施工管理技士」を取得。さらに建設業の許可を受けたことで、「デザイン」「印刷製造・加工」「施工」までを一社完結で提供可能になった。これにより、納期短縮による販売機会の増加や、販促物設置後の迅速な位置変更対応など、柔軟でスピーディーな運用が実現する。
発注負担を軽減、コスト面でもメリット
従来、デザインや印刷加工と施工を別々に発注する必要があったが、一括受託により見積りや進捗管理、納品調整といった業務負担を軽減。外注費や物流コストの削減にもつながり、一般的な分離発注よりもリーズナブルに提供できる。
あけぼの印刷社は今後、パネルやタペストリー、ポスター、プライスPOP、フロアシート、店内サイン、壁紙など多彩な店頭販促物の生産力を強化。建設業許可を活かした関連サービスの拡充により、顧客の利便性向上や売上・集客への一層の貢献を目指していく。