【drupa2016】富士フイルム EPAC社と協業で完全自動生産の5Dプリンティングソリューションを発表

富士フイルムは、高度な工程自動化技術を有するソリューションプロバイダー、EPAC社と協業し、次世代自動化システムの提案を開始。drupa2016で、商業印刷分野における次世代のデジタル印刷ソリューション『5D プリンティングソリューション』を発表する。
5Dプリンティングは、オフセット印刷、デジタル印刷、3D印刷といった技術発展と、それに続く2つの新たな革新を指す。
2つの革新とは、デジタル印刷における富士フイルムの究極的なインクジェット技術がもたらす“新次元の高品質の実現”と、EPAC社との協業による“新次元のオートメーション化”。
 富士フイルムは2012年から、独自のインクジェット技術を活かし、世界で70台超の導入実績を持つB2サイズ枚葉デジタル印刷機『Jet Press 720S 』、書籍市場に独自の付加価値を提供したロールタイプのデジタル印刷機『Jet Press 540W』を発表し、その後も様々な分野にソリューションの領域を拡大している。
今後は、『Jet Press 720S』に採用されている高精細プリントヘッド『Samba』の開発を進め、ロールタイプのデジタル機への搭載を進めるという。drupaの富士フイルムブースでは、最新の『Samba』ヘッドバーをはじめ、革新的な品質を生み出す『FUJIFILM Inkjet Technology』について、詳しく紹介する。

2つ目の革新である“新次元のオートメーション化”は、EPAC社がノンリニア方式による究極のシステムを設計・開発し、独自のアルゴリズムとロボット技術を駆使した革新的な自動化ソリューションを提供する。同社の最新技術『E2テクノロジー』により、一点一様の印刷ジョブに対し、自動で最適な生産方法で対応。これにより、印刷製本工場では、たった1冊でも、印刷から断裁、丁合、製本、書店やエンドユーザーの受注管理、配送に至るまで、人手を一切介さずに完全自動生産が可能となり、コストや環境への負荷を劇的に削減する。

富士フイルムとEPAC社は今年、『Jet Press 540W』と『E2テクノロジー』を組み合わせた生産システムを、米国、欧州、中南米で導入。両社の技術力の融合によるソリューションは、今後、商業印刷市場に究極の小ロット対応、自動化、廃棄物削減、そしてオフセット印刷を超える高品質を提供するという。

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