広島・いわはし 事業停止、自己破産申請へ

株式会社いわはし(広島市中区)は2月5日、事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は約12億9,300万円。

同社は、1913年創業、55年に法人改組された印刷材料の卸売業者。地場大手として、事業を行っており、印刷用インク、インクリボンなどの印刷用消耗品を中心に、印刷機械や関連機器を取り扱っていた。販売からアフターフォローまでの一貫体制を強みとし、中国地方5県や大阪府周辺の印刷業者、製本業者などに販路を構築していた。近年は印刷物の需要低下に伴う売り上げの減少が続き、収益性も低迷して散発的に赤字を計上。この間、営業所や東京サービスセンターを閉鎖する一方で、海外メーカー品などの取り扱いを拡大させたり、メンテナンス体制を強化するなど再建を図っていたが収益改善には至らず、借入金の返済が重荷となっていた。そうした中で、新たな資金調達も困難となり事業の継続を断念した。

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