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全印工連・CMYK 『大喜利印刷』の全プロダクトを公開

2019.1.17

全日本印刷工業組合連合会で組織された実験的クリエイティブユニット「CMYK」は、1月17日から2月5日まで、渋谷 FabCafe MTRLで、市場縮小が進む印刷業界を中小企業主導で盛り上げるべく、Twitter 上にある“欲しい”のつぶやきから、年間2,000万トン以上排出される古紙の印刷廃材を再利用してユニークな視点で開発するプロジェクト「大喜利印刷」による全プロダクトを公開している。

 

「CMYK」は、多彩なクリエイティブと優れた技術力で社会や地域の課題にソリューションを提供するプロフェッショナル集団として、もっと世の中を楽しく、豊かにするための“新たな挑戦”の一環で実験的クリエイティブユニットとして発足。福島県、東京都、石川県、沖縄県に拠点を置く印刷関連会社4社が先行して、それぞれの強みを活かし製品を開発することで、印刷会社のクリエイティビティを訴求し業界全体の活性化を図る目的で活動している。

今回のプロジェクトでは、Twitterに日々ポストされる“欲しい”の声に着目し、大量に排出される印刷廃材と、アイデアと技術をかけあわせて4社それぞれが企画立案し、プロダクトとして形にした。また、“ご縁”にかけて各プロダクトのアイデアを5円で販売する。(購入希望の場合は各社に直接コンタクト可能)

また、「大喜利印刷」によって社会の問題解決を担うという印刷業界の本来的な役割が、広く周知することを意図している。

 

「CMYK」プロジェクトでは今後も、Twitter上にて「あったらいいな」というあなたのつぶやきを募集する。「#大喜利印刷」と付けて投稿することで、“あなたの欲しい”を全国の印刷会社が印刷廃材とアイデアで創作するプロダクトで答える。
●大喜利印刷の公式ツイッターアカウント:@oogiri_insatsu

 

【印刷廃材を活用したプロダクト】

 

PRODUCT #1 早弁専用ゴーハン英和辞典
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印刷で使用された方眼ノートのヤレ紙を、早弁が周りにばれないようにできる辞書型の弁当箱に活用。辞書の中に仕込んだお弁当なら、ページをめくるだけで安心安全に早弁ができるかも・・・。
「早弁をばれないように弁当箱をつくってみたらどうなる?」の着想から始まり、Tweetをもとに弁当の代わりになるものを考えた末、「辞書を参考に弁当箱にしよう!」との結論に至り製品化した。

 

PRODUCT #2 パラパラまんがマシン 「P16号」
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印刷工程の断裁で多く排出される紙を再利用したプロダクト。16枚のコマまんがを描いてこのマシンにセットし、ハンドルを回すだけでまんがが動いて見える。さらに、スマートフォンの撮影台をセットすると、1人でもパラパラまんがの動画を綺麗に撮ることができる。撮影した動画はSNS上にアップすると、パラパラまんが好きの人たちとコミュニケーションを取ることも可能に。マシン本体は主な部品をレーザー加工で制作しているので量産できる。

 

PRODUCT #3 紙ナプキンメモ帳
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カフェやレストランの紙ナプキンに、なぜメモをとってしまうのか?・・・から着想を得てできた「紙ナプキンメモ帳」。多少ひっかかりを感じる“書き心地”、1枚ずつペリペリと剥がせる「紙ナプキンメモパッド」の“剥がし心地”がクセになる、使って楽しいアイテム。
将来、紙ナプキンを囲んでアイデア出し、といったミーティング風景を見られる日が来るかも・・・!

 

PRODUCT #4 押し鉄巻物
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“撮り鉄”“乗り鉄”などさまざまな鉄道ファンには、駅のスタンプを集める“押し鉄”もいる。そんな“押し鉄”のつぶやきから、「押し鉄巻物」を考案した。

断裁後に排出される大量の細長い綺麗な紙に着目し、①紙に折り目をつけずコンパクトにまとめられる、②見始めるとすべて見る必要があるもの・・・この2つの機能を基に、日本全国約6,000の駅のスタンプが押印できる。1マスの高さ40cm、長さ約240m、重さ約10kgの巻物を製作した。

 

PRODUCT #5 印刷屋さんの芳香剤
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なんだか懐かしいような、それでいて新しいような“印刷工場の特有の香り”をいつでも身近に感じてもらえるようにとの願いが込められた芳香剤。一風変わった香りを漂わせて、気持ちが落ち着ける空間を演出する。印刷廃材や印刷工場にあるものをいかに利活用するか考えていた時、あるTweetを見たのが製品化のきっかけに。香りの抽出方法、デザインなど見た目と香りのギャップにもこだわり、手に取る楽しさを形にした。

 

PRODUCT #6 ガムテープ文字ジェネレーター
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カラフルな印刷のヤレ紙(印刷工程で不用となった損紙)を選別し、さまざまな形のカードを作成。東京・新宿駅のガムテープ看板文字の作者であるガードマンの佐藤修悦氏が独自に生み出した書体は社会から賞賛され、「修悦体」と名付けられたように。今後さらに認知が広がる可能性は大きいと考えられる。このジェネレーターを使うことで、楽しく自由に、さまざまな文字を創作していくことが可能になる。

 

PRODUCT #7 ワンプ de…
7

水に弱い紙製品の難点を解決すべく、印刷前の用紙が包まれている厚手のクラフト紙「ワンプ」が持つ、撥水加工と耐久性を活かし、「ランチョンマット」「レコードバッグ」「落書きボード」などを製品化。ワンプの可能性を世に広く訴えていく。

ワンプの撥水加工は、「防水加工が必要な使い捨てのもの」に再利用でき、さらにその撥油性を活用すれば、水性ペンの文字をしっかり浮き立たせ、何度でもきれいに書き直すことも可能といった、優れた機能を備えている。

 

PRODUCT #8 障子の星空
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「星空が見たい」というつぶやきから考案されたプロダクト。天候も時間も関係なく、いつでも自分の部屋で素敵な星空が楽しめる障子。お疲れ気味の方の“心のリセットアイテム”としてオススメ。“常識を疑う”ことの重要性を話し合い、印刷廃材でいつでも部屋で見れる夜空が作れないかと思案したのが、黒色の障子紙と光量を調整するトレーシングペーパー(透写紙)の“重ねワザ”だった。

 

PRODUCT #9 HALTONE
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無味無臭なデジタルガジェットから古本が持つような心地よい香りが漂ってきたら面白い・・・ 古本を広げたときに漂う懐かしい香り。紙の本がもたらしてくれる癒しや安心感を香りで再現した。パソコンなどに貼り付けることで、古本を読んでいるような時間を過ごすことが出来る。付箋のようにはがせる素材なので、気軽に利用でき、喫茶店の匂いなど紙の色ごとにバリエーションを増やすことも展望している。

 

※各プロダクトのTwitterのコメントは実際の投稿から“#欲しい”のつぶやきをニーズに解釈した。

 

<制作会社:実験的クリエイティブユニット「CMYK」メンバー企業>

有限会社三共印刷所(チームコンビニ)[福島県福島市・東京都]

有限会社篠原紙工 [東京都江東区]

nakabi株式会社 [石川県金沢市]

株式会社平山印刷 [沖縄県豊見城市]