大阪書籍印刷 万年筆ユーザー向けノート「Mannet」発売 「書くこと」を最大限に楽しめる老舗ならではの知見と技術を注ぎ込んだ一冊

書籍製作において100年以上の実績を持つ大阪書籍印刷株式会社は、万年筆ユーザーのために細部まで設計したノート「Mannet(マンネト)」を発売した。ペン先の滑らかさやインクの裏抜け抑制、ページの開きやすさ、さらには表紙の質感に至るまで、ユーザーが「書くこと」を最大限に楽しめるよう、老舗ならではの知見と技術を注ぎ込んだ一冊となっている。

左からBlueGreen /YellowPink/Clear

1909(明治42)年の創業以来、同社は教科書を中心とした書籍製作や一般商業印刷に携わってきた。近年、デジタル化の進展により紙市場が縮小する中、同社は紙ならではの価値を再発見すべく文具市場へ参入。新社会人や転勤、昇格といった人生の節目を迎える人が多い春に合わせ、万年筆ユーザーへ贅沢な筆記体験を提供し、紙文化の継承を目指す。

「必需品」から「嗜好品」へシフトする文具市場のニーズに対応

矢野経済研究所が2025年に実施した調査によると、国内の文具・事務用品市場はオフィス需要の停滞などにより微減傾向にある。一方で、趣味や自己表現の道具としての需要は堅調であり、市場は「必需品」から「嗜好品」へとシフトしている。特に「インク沼」という言葉がSNSで広まるなど、万年筆とその周辺文化への関心は高まりを見せている。

こうした背景から開発された「Mannet」は、素材と技術の随所にこだわりを凝縮している。用紙の選定においては、あらゆるメーカーのサンプルから筆記テストを重ね、インクの乾きやすさと裏抜けのしにくさを高い次元で両立した「モンテルキア」を採用。製本には1ページ目から180度フラットに開く「コデックス装」を導入した。また、約190gと軽量ながら表紙には立ったままでも書き込みやすい硬い素材を使用しており、手が小さい人でも扱いやすい205×115mmというサイズ感で携帯性と実用性を両立させている。デザイン面でも従来の重厚な万年筆ノートとは一線を画す繊細な美しさを意識しており、パールインキによる印刷を施した3色の表紙を展開する。

商品概要

  • サイズ:205 × 115mm
  • 重量:約190g
  • 用紙:モンテルキア
  • ページ数:128ページ
  • 価格:3080円(税込)
  • カラー展開:BlueGreen(罫線)、PinkYellow(方眼)、Clear(薄引き)

紙市場の潜在ニーズを引き出す老舗の挑戦

大阪書籍印刷は、自社ECショップ「archshop」や一般小売店での展開に加え、産学連携を通じた商品開発にも積極的に取り組んでいる。スマートフォンなどの普及により紙の利用は減少しているが、「自筆で残す感慨」や「紙ならではの体験」には無限の可能性があると同社は捉えている。従来型の発想に縛られず、消費者に新鮮な驚きを提供し続ける印刷会社として、新たな市場開拓を継続していく。

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