大日本印刷 「MWC Barcelona 2024」のJapan Pavilionに出展、最先端の電波制御部材などを紹介

大日本印刷株式会社(DNP)は、2024年2月26日から29日にスペイン バルセロナのFira de Barcelona(Gran Via)で開催される世界最大級のモバイル技術の見本市「MWC Barcelona 2024」のJapan Pavilion(ホール6・ブース番号6E54)に出展する。

DNPではコアテクノロジーの「微細加工技術」「精密塗工技術」等を活用し、通信規格の5Gやその先の“Beyond 5G(6G)”の無線通信エリアを構築する際の電波環境の課題を解決する製品を開発している。今回出展するDNPブースで、これらの製品を世界中からの来場者に紹介する。

Japan Pavilionイメージ

<DNPの主な展示物>
1.フィルム型アンテナ
5G通信のSub6帯に対応し、可撓(かとう)性(しなやかにたわむ)・意匠性・耐候性を持つ製品。アンテナ形状や給電線の設計を工夫することで、100MHz以上の帯域幅に対応している。
DNP独自のEB(Electron Beam:電子線)コーティング技術を活用することによって、耐候性や耐傷性を高めると同時に、屋内外の設置場所の環境と景観を考慮した意匠デザインも施すことができる。

2.電波反射板リフレクトアレイとDXマーカ®
5GやBeyond 5G(6G)で使用するSub6帯やミリ波帯の電波を設定した方向に非対称で反射させる製品が「電波反射板リフレクトアレイ」。構造物の陰など電波が届きにくい場所でも、基地局増設や電源設置などの大掛かりな工事を必要とせず、通信品質の改善につなげることができる。また、高精度に位置や角度を検出できる「DXマーカ」を使用することで、リフレクトアレイを正確な位置と角度で設置することが可能になる。

3.透明EMIシールドフィルム
電磁妨害(EMI:Electro Magnetic Interference)を抑制するためのフィルム製品で、環境負荷の少ない素材で構成している。本製品を窓に貼ることで、高い透明性を保ちながら、屋外からの電磁波の入り込みを抑え、電磁波干渉による通信の不具合を防ぐ。

4.透明アンテナフィルム
透明なフィルム上に、目に見えないほど微細な網目状で金属を配線した製品。優れた透明性に特長があり、5G対応のさまざまな製品に意匠性を損なうことなくアンテナ機能を追加できる。本製品の利用によって、モバイル機器や基地局、IoT機器等への自在なアンテナ機能の設置が可能になる。

5.電波吸収シート
5G通信のSub6帯とミリ波帯において、特定の周波数の電波だけを選択的に吸収する製品。表面にさまざまな意匠を施すことが可能で、屋内等で求められる高い環境調和性を有している。材料や設計の工夫により、従来品と比べて大幅な薄型化・軽量化を実現したほか、耐候性や耐傷性も高い。

「MWC Barcelona 2024 Japan Pavilion」Webサイト
URL:https://mandmcolor.com/mwc2024japanpavilion

関連記事

最新記事