ヒラタ印刷 ダ・ヴィンチの絵画論「【電子書籍版】絵画論・抄」配信開始、英知が凝縮した60章の論考を新訳版で収録

ヒラタ印刷株式会社の万象堂事業部は7月12日、ルネサンス時代を代表する画家レオナルド・ダ・ヴィンチの論考60章を収録した「【新訳・電子書籍版】絵画論・抄」を配信開始した。

同書は、レオナルド・ダ・ヴィンチが著した芸術についての手稿から論考60章を厳選し、新たに訳出した抄録集。翻訳は、レオナルドの研究分野で定評のあるルートヴィヒ版(1882年)を底本にしている。

ダ・ヴィンチは、1478年頃から1518年頃(26歳から66歳)の約40年をかけて、絵画や自然科学、解剖学、物理学、建築、文学など広範囲に渡って多くの手稿を書き継いだ。それらの手稿を、ダ・ヴィンチの弟子フランチェスコ・メルツィが、944章からなる『絵画の書・ヴァチカン(ウルビーノ)写本・1270番』にまとめた。同書はその『絵画の書』全944章から、絵画を哲学的に探求した論考や、画家としての心構えや取り組みを説いた章を中心として、60章に絞り込んだ内容となっている。

『絵画の書』は絵画を制作するにあたっての考え方や、他分野の芸術との比較、技術論、人体の構成、衣服の描き方、光や植物、天候や地理の捉え方など、絵画についての事柄が広範囲に語り尽くされ、まさにレオナルドの絵画思想の凝縮といえる。

万象堂事業部は、美術と音楽の分野において、歴史的な文献や貴重なドキュメンタリーなどを電子書籍で出版している。同事業部は電子書籍の出版にあたり、原本をスキャンしてデジタル画像にするのではなく、全ての文字を入力してテキストデータ化している。テキストデータは多国語への翻訳も容易で、必要に応じて紙に印刷することもできる。

万象堂事業部は、人類の貴重な遺産である芸術思考と言語文化の継承に貢献していく。

■主な配信書店一覧
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・ヨドバシカメラ

【新訳・電子書籍版】絵画論・抄

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