TOPPAN 独自の顔料分散技術活用で糖衣錠への印刷が可能な速乾性錠剤インキを開発、提供開始 「第28回インターフェックス ジャパン」で実物公開【5月20~22日・幕張メッセ】

TOPPAN株式会社は、独自の顔料分散技術を活用し、これまでインクジェット印刷が難しかった糖衣錠にも印字できる優れた速乾性の黒色錠剤インキを開発、提供を開始した。同製品は、5月20日から幕張メッセで開催される展示会「第28回インターフェックス ジャパン」のTOPPANブースで展示する。糖衣錠のほか口腔崩壊(OD)錠やフィルムコート錠など、あらゆる錠剤タイプにおいて薬品名や用量の識別性向上に貢献する。

独自の顔料分散技術で糖衣錠へのインクジェット印刷を実現

医療現場では、薬剤師の調剤ミスや患者の服薬間違いを防ぐため、錠剤への薬品名や用量の印字による識別性向上が求められている。しかし、従来のインクジェット用錠剤インキはヘッドの乾燥を防ぐために乾燥しにくい液体で構成されており、表面が固くインキが浸透しにくい糖衣錠では乾燥不良や印字の擦れが懸念されていた。

錠剤インキを使用した製品イメージ

TOPPANは、エレクトロニクス分野で培ったインキの分散技術を応用し、乾燥させやすいアルコール系の材料を使用した独自設計の速乾性インキを開発した。これにより、従来の口腔崩壊錠やフィルムコート錠に加え、糖衣錠へのインクジェット印刷を可能にする。

搬送速度の向上と優れた耐擦過性を両立

同製品を採用することで、錠剤の乾燥速度が向上する。インクジェット印刷機を用いた試験では、標準的なフィルムコート錠において、印刷機内での錠剤搬送速度を従来インキ比で2倍以上に高めることができる。

また、インクジェット印刷に適した独自の樹脂設計により、印字部分の固着性を高めた。これにより、表面が平滑な糖衣錠においても摩擦や接触に強い耐擦過性を発揮し、薬品名などの情報を長期間保持する。

TOPPANは今後、2026年度中に速乾性のカラーインキを開発する予定となっている。同製品を国内外の製薬メーカーに向けて展開し、サステナブル包装および関連受注を含めて2028年度までに10億円の売上を目指す。

第28回インターフェックス ジャパン 開催概要

  • 日時:2026年5月20日(水)〜22日(金)
  • 会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1)
  • 出展場所:TOPPANブース(7ホール 小間番号35-40)
  • 詳細:https://www.interphex.jp/tokyo/ja-jp.html

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