ハイデルベルグ China Print 2025でデジタル技術とパッケージ印刷が高評価 枚葉印刷・ジェットファイア50が注目を集め、2025年度を力強くスタート
ハイデルベルグ社は中国・北京で開催された「China Print 2025」で最新の枚葉印刷技術や産業用デジタル印刷システム「ジェットファイア50」などを披露し、印刷ユニットを会期中に約350台販売した。
多く来場者が訪れたハイデルベルグブース
4年に一度開催される中国最大規模の国際印刷見本市「China Print」。5月15日から19日まで北京で開催され、12万人の来場者を記録した。ハイデルベルグのブースには多くの来場者が集まり、オンライン配信には約130万人がアクセスした。
会期中のライブプレゼンテーションには熱気があふれ、パッケージ分野の最新枚葉印刷技術や、業界注目の新製品「ジェットファイア50」に対する高い関心が寄せられた。
パッケージ印刷が中国成長を牽引 350台の印刷ユニットを販売
ハイデルベルグは、パッケージ印刷分野における提案力が大きな成果につながったと発表。展示会期間中には印刷ユニット約350台を販売し、当初の予測を大幅に上回る結果を記録した。現地法人を含む販売・サービス体制や中国国内での生産力が、顧客のニーズに迅速に応える強みとして評価された。
CEOユルゲン・オト氏は「パッケージ印刷が当社の中国事業における成長の原動力である」と述べ、同市場に向けた継続的な製品開発とサービス強化に意欲を示した。
アジアで初披露「ジェットファイア50」が中国で初導入
産業用デジタル印刷システム「ジェットファイア50」は、今回のChina Printでアジア地域初の展示。中国最大のオンライン印刷企業であるシェンダ・プリンティング・テクノロジー社が、同国で初めて導入した。
この製品は、短納期対応や高品質印刷への期待に応える技術として注目されており、今後の中国市場での拡大にも期待が寄せられる。
デジタライゼーションと統合ソリューションへの注力
展示ブースでは、100以上のデジタルタッチポイントで構成された「デジタライゼーション エクスペリエンスセンター」が来場者の注目を集めた。
ハイデルベルグ テクノロジー&セールス部門の最高責任者Dr.ダヴィッド・シュメディング氏は、「当社の展示や技術に対する反響の大きさは、中国市場における存在感をあらためて示すものとなった」とコメント。パッケージおよび商業印刷分野における統合ソリューションが、幅広い支持を得ていると語った。