ジャグラ愛知 11月1日「グラフィックサービスの挑戦」創立70周年を迎え業態変革と若者支援を掲げた記念事業を開催 安藤隆弘実行委員長、佐賀信仁支部長が開催の意義を語る

一般社団法人日本グラフィックサービス工業会愛知県支部(ジャグラ愛知)は11月1日、名古屋市のアイリス愛知で「ジャグラ愛知創立70周年記念事業」を開催する。記念事業では、「グラフィックサービスの挑戦」、「はじめようジャグラ愛知」をテーマに、「業態変革」パネルディスカッションや業界の未来を支える若者とのコラボ事業、追悼式、功労者表彰、記念式典を挙行する。佐賀信仁支部長(興栄印刷㈱)と安藤隆弘実行委員長(㈲三星印刷)が組合創立70周年記念事業の意義を語った。

創立70周年記念事業のテーマである〝グラフィックサービスの挑戦〟には、紙の印刷にとらわれず、もっと広範囲のグラフィックサービスを取り込み、業態を変革しようというメッセージを込めました。記念事業ではパネルディスカッションを企画し、ジャグラコンパクトDXに取り組むなど業態変革を進めている3社の経営者にお話を伺います。パネラー3社の取り組みから、我々ジャグラ愛知県支部会員がグラフィックサービス業へ進むためのヒントを掴みたいと考えています。
また、今回は名古屋市立工芸高校グラフィックアーツ科の38名の生徒さんによる作品プレゼンテーションを企画しています。当日は優秀な作品を展示して、若い方の感性に触れる機会を設けます。会場では最優秀賞をはじめ、9つの賞を用意し、表彰式も執り行います。

もう一つのテーマである〝はじめよう ジャグラ愛知〟には、この記念事業を機にもっと仲間を増やしていくという想いを表しました。11月中旬にジャグラ愛知県支部のホームページを開設し、会の活動やメリットを対外的に訴えて会員増強を図ります。名古屋市立工芸高校の作品プレゼンテーションには、生徒さんにも未来の私たちの仲間になって欲しいという願いもあります。

安藤隆弘実行委員長

記念事業の当日は、支部を支えて頂いた物故者の追悼式ではじまり、その後、記念式典を執り行います。記念式典では経済産業省中部経済産業局長表彰2氏、愛知県知事表彰4氏を表彰し、支部の功労者の栄誉を称えます。
70周年は変革や仲間づくりといった未来志向を意識しています。一方で70年という歴史の中でジャグラ愛知県支部を作り上げ、事業を継続してきた先輩たちへの感謝を表す場でもあります。記念祝賀会では映像を流して、70年の歩みを振り返ります。私自身、ジャグラ愛知県支部の立ち上げに尽力された先輩の会員企業で修業を積み、支部活動に携わる中でも常に声を掛けて頂いた大切な思い出があります。支部会員それぞれが抱く過去から未来に向けての想いを結集する場にしたいと思います。

時代を先取りする変化が求められる今こそ、力を合わせてアイデアを共有し、お互いの成長を支え合い、グラフィックサービス業界を魅力的なものにしていこうという願いを込めて70周年記念事業を実施します。
私たちの組合が「グラフィックサービス」を冠するようになって30年ほどが過ぎました。名称変更の当時は、紙への印刷がなくなっていくのではないかという議論が出始めていましたが、いまも同じような状況が続いています。紙への印刷は、かつてのような勢いはありませんが、軸足を印刷に置き、他の事業を始めることはなかなか難しいのではないでしょうか。しかしながら、この先も現状維持では次のステップに踏み出そうとしても、踏み出せなくなります。
その状況を解決するための行事を2つ用意しています。一つ目は〝業態変革〟をテーマにしたパネルディスカッションです。現在進行形で業態変革を進めている4社を招きます。また、私たちの業界の未来を支えてくださる若者とのコラボレーション事業です。名古屋市立工芸高校グラフィックアーツ科の生徒による作品のプレゼンテーションを企画するとともに記念式典会場で優秀な作品を表彰し、会場に展示します。全国的にも稀有な専門課程である工芸高校グラフィックアーツ科とジャグラ愛知が協力して行う事業です。

佐賀信仁支部長

70周年記念事業はこれまでを振り返るよりも、この先の未来を主眼にしています。それを可能にしたのが、これまでジャグラ愛知が行ってきた青年部の育成と支援です。70周年は10年後のためのバトンタッチでもあり、引き継ぎの意味も込めています。ジャグラ愛知はこれまでも50周年、60周年の区切りで記念事業を行ってきましたが、当時と位置付けも変わってきました。そのため70周年は今まで以上に大切な節目となります。次世代へ引き継いでいかなければという責任感と強い思いがあります。
 グラフィックサービスへの名称変更から30年を経て、私たちは視野を広げて様々な分野の仕事に挑戦しています。業態を変えていくことは難しいことですが、現状を考えると、新しい業態への挑戦は、まだまだ不十分です。パネルディスカッションでは、業態変革真っ只中の方々に語っていただくことで、未来へのヒントを掴んでいただきたいと思います。
 私たちも業態変革が問われている時です。グラフィックサービスという新しい業態が私たちの目の前に広がっています。捉え方は様々かと思いますが、業態変革をテーマとして全国からお集まりいただくパネリストの方から、一歩踏み出してもらうためのヒントが得られ、交流を通して発展のきっかけにしていきたいという思いがあります。

ジャグラの活動は常にオープンです。新しい仲間を増やすための活動も活発に行っています。現在ジャグラ愛知の会員は44社です。ジャグラの活動を広く知ってもらうために地元の資機材商社の展示会に出展してPRしており、会員を増やしています。
ジャグラ愛知の70周年事業で実施するパネルディスカッションと若者支援という二つの記念事業は業界団体の枠を超え『グラフィックサービスの挑戦』というテーマを具現化する取り組みです。当日はその成果を共有できればと思います。

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