コダック 水性インク「 KODAK EKTACOLORインク」とプライマー製品「KODAK OPTIMAXプライマー」発表、高速インクジェットの生産性と多用途性を強化

 コダックは、 9月12日、高速コンティニュアスインクジェットテクノロジー「KODAK Stream」および「KODAK ULTRASTREAM」に最適化された水性インク「 KODAK EKTACOLORインク」とプライマー製品「KODAK OPTIMAXプライマー」を発表した。

 KODAK EKTACOLORインクは鮮明でかつ迫力のある再現を可能にするため、特別に配合されている。顔料ベースと染料ベースのどちらのアプリケーションでも対応できるため(染料ベースはPROSPERインプリンティングシステムのみ)、多彩な用途で活用できる。

 KODACHROMEインクと同様に、EKTACOLORインクはコダック独自の顔料マイクロミリングプロセスを用いて製造されており、非常に細かく分散されたナノ粒子顔料で構成されている。このごく微細な顔料により、インクの噴射が容易になり、散乱光が生じにくく、乾燥したインク層は非常に薄くなり、また非常に広い色域を再現できる。

 また、同製品は他社のインクと比較して保湿剤の含有量が少なく、高い速乾性を持つ。インクには揮発性有機化合物(VOC)が含まれていないため、サステナビリティに貢献し、またオペレーターの作業環境を改善できる。

 コダックは、EKTACOLORインクの発売に合わせ、「KODAK OPTIMAXプライマー」を発売する。

 OPTIMAXプライマーは、コートボール紙、プラスチック、フィルム、さらには金属材まで、あらゆる基材に対応し、インク受容性、インク付着性、耐摩擦性、画質を向上させる。さらに、同製品は古紙からインクを取り除く性能(脱墨性)も向上しており、印刷製品のリサイクルを促進する。現在、コート紙用のOPTIMAX Enhancedプライマーと、上質紙用のOPTIMAX Standardプライマー、パッケージ印刷用のOPTIMAXパッケージングプライマーの提供を予定している。

「 KODAK EKTACOLORインク」
「KODAK OPTIMAXプライマー」

 コダックの会長兼最高経営責任者であるジム・コンティネンザは「コダックには55年以上の経験があり、当社ほどインクジェットについて精通している企業はない。当社はこの深い専門知識を活用して、KODAK StreamおよびULTRASTREAMインクジェットテクノロジーの製品ラインで使用されるインクとプライマーを製造している。KODACHROMEインクとEKTACOLORインク、OPTIMAXプライマーのリリースは、当社が顧客に提供し続けているイノベーションと競争上の差別化要因の一例にすぎない。当社の高速コンティニュアスインクジェットテクノロジーと相まって、これらのインクとプライマーにより、すべてコダックが社内で開発、製造した、完全に適合したコンポーネントとの完全なインクジェットエコシステムが成り立っている。このエコシステムはお客様の多種多様なアプリケーションによる生産効率を向上させ、生産量の増加を可能にし、ひいては利益拡大の実現に貢献していく」と述べている。

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