【page2024】グローバルグラフィックス ワインラベルの作成を4つのステージで解説、3Dシミュレーションからバリアブル高速処理まで

3Dシミュレーションからバリアブル高速処理までグローバルグラフィックス株式会社はpage2024に出展する。今回は、ワインラベルの作成を例に、3Dシミュレーションを使用したデザインプロセスと承認プロセスの改善、入稿されたPDFジョブのカラーマネジメント、分析と修正、バリアブルデータジョブの作成、殖版・面付、そしてバリアブルデータジョブの高速RIP処理に至る工程を4つのステージで展開。それぞれのステージにおけるグループ技術を分かり易く説明する。

各ステージにおけるグループ技術

【page2024でのデモ内容】

ステージ1:iC3D で3Dシミュレーション

シスターカンパニーであるHybridSoftwareのiC3Dを用いて完成した製品イメージはコンピューター上で迫力ある3Dシミュレーションとして表示できる。このソフトウェアは、ラベルやパッケージのデザインに特化した先進的なツールであり、製品の外観やパッケージをリアルな3Dデザインとして表示し、様々な角度から詳細に検討することができる。これにより、デザイナーは製品のデザインに対してリアルタイムで評価のフィードバックを得ることができるので、効率的な修正や改善が可能となる。page2024展では、iC3Dを使用してデザインされた製品イメージが、コンピューター上で臨場感ある3Dシミュレーションとしてデモンストレーションされる。これにより、来場者はHybridSoftwareの技術力とiC3Dの優れた機能に触れ、製品デザインプロセスがいかに効率的かつ創造的かを実感することができる。

ステージ2:カラー変換の最適化、プロファイル作成

「ステージ1」を経て承認を得たデザインは、PDF形式で印刷会社に入稿される。直後にColorLogic GmbHのZePrAカラーサーバーを使用するかどうかを決める。入稿されたPDF内のオブジェクト全てが印刷会社から指定されたカラースペースのCMYKオブジェクトに既に変換されているような場合で、特に高度なカラーマネジメントを必要としない場合は、単にRIP内のColorProカラーマネジメントを利用することも可能。しかしながらAdobeRGBやsRGBなどのカラースーペースのRGBジョブで入稿し、ECGインクに対応した広いガモットのプリンタを使用する、PDF内の透明の分割・統合処理をしたい、特色の高度な制御がしたい、使用するインク量を削減したい等で高度にカラー変換を制御したい場合にはZePrAの使用を推奨。また測色に使用するチャートの作成や測色データの最適化にColorAnt、高品質なプリンタ、デバイスリンク、セーブインクプロファイルの作成にCoPrAも利用できる。

ステージ3:PDFデータの検証・修正・面付

「ステージ1」で承認を得た入稿PDFデータ、または「ステージ2」を通してカラーマネジメントが適用されたPDFデータが印刷に適しているかどうかは、シスターカンパニーであるHybridSoftwareのSTEPZのアセットや分析と修正機能を使用して検証できる。もし問題が発見されれば、STEPZで修正を行うか、あるいは理由を示してリジェクトされる。印刷ジョブがバリアブルデータ印刷でない場合、STEPZの殖版機能を用いてPrint Ready PDFを作成する。デモでは、カウンター機能を用いたシンプルなバリアブルデータ作成例が実演され、STEPZでどのように柔軟かつ効果的にバリアブルデータジョブが生成できるかが説明される。これにより、印刷ジョブの品質を低下させることなく、高度なバリアブルデータの取り扱いがスムーズに行えることが視覚的に理解することができる。

ステージ4:SmartDFEで高速可変処理

「ステージ3」で生成されたバリアブルデータPDFジョブを、高速ワンパスのインクジェットプリンタでオンザフライでRIP処理しながら印刷できるGlobal Graphics SoftwareのSmartDFEを紹介する。SmartDFEにはいくつかのバリエーションがあり、印刷する印刷物、印刷機の仕様、そして印刷機の速度などにより、さまざまな形態で提供される。ポーション(シリアル番号、顧客名・住所などページの一部のみが異なる)バリアブルデータジョブでは、以下の様にHarlequin RIPのVariDataとMeteorInkjetのMixed Modeを併用すれば、ハードウエアコストを低減しながら、高速かつ効率的にラスタデータが生成できる。

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