インターテクノ 調整機能を高めたオンデマンドカッターPROSCUT PCM―15N

PROSCUT PCM―15N
PROSCUT PCM―15N

インターテクノは1月29日、カット精度と作業性をより向上した卓上オンデマンドカッターの新製品『PROSCUT PCM―15N』を発売する。

PROSCUTシリーズは、カットしながら刃を研磨する〝自己研磨機構〟を備えた超耐久刃が特徴。常に良好なカット品質を保つとともに、刃の長寿命化によりランニングコストを低減する。従来製品のPCM―15はカット精度に優れ、名刺、ハガキのカットにとどまらず、ミシン目、筋押しのオプションユニットによるチケット・ポイントカード・POP・カレンダーなど様々なオンデマンド印刷の後加工に適している。新製品は従来製品の機能を継承しながら、さらに性能を向上している。

卓上オンデマンドカッターの多くが二軸のローラーで用紙を押さえてカットするが、名刺の10面付けカットの場合、最初のカット時と最後のカット時にローラーの押さえ部にかかる余白が短く、用紙が逃げて厚紙や薄紙で若干の誤差が生じる。従来製品では誤差最大0.3㎜という高い精度を備えていたが、新製品では10面付けカット時の1段目と5段目のカット長を単独で調整することができ、さらにカット精度が向上している。このほか『給紙性能安定セパレーター』の搭載で、給紙不良や重送などの給紙性能のバラつきが軽減された。

また、従来製品にも搭載されていた白トナーなど特色カットマーク対応の高感度センサーが長寿命化された。カット動作以外の時間は自動的にセンサーのパワーをオフにすることでより長く使うことができる。

スリッターの排紙部は、新機構『紙片巻き込み防止ガイド』の採用で紙詰まりを大幅に軽減した。これにより断裁余白(ドブ)の巻き込みによる紙詰まりを防止し、機械停止による作業の中断を抑制する。加えて大容量余白箱により断裁余白の落下距離が2㎝増えてハガキ等のドブもスムーズに排出。余白箱の内部容積は従来機種比で22%向上している。

このほか新製品では51㎜欧米サイズに対応(※要OPスリッターPL1)、左右ズレ調整ダイヤルの拡大による操作性の向上、用紙ガイド強化でより搬送精度の向上、ユニバーサルフォント採用の操作パネルなど、機能がアップしている。

オプションは筋押し、ミシン目のオプションスリッターを用意。ハガキ十字カットのほか裁ち落としの4面ハガキや単面チラシ仕上げ、SRA4用紙による規格サイズでのハガキ・A4チラシ仕上げにも対応する。オプションスリッターはPCM‐15のスリッターも使用可能。規定レイアウト以外にも指定サイズのカスタマイズにも応じる。対応紙厚は64~280g/㎡。薄紙・色上質紙のチケットなども紙詰まり、巻き込み防止新スリッターにより簡単に作成することができる。

希望小売価格は36万8,000円(税別)。

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