【page2024】J SPIRITS 業務全体の“見える化”を実現、印刷業に特化したワークフローシステム「PrintSapiens」

株式会社J SPIRITSはpage2024に基幹業務管理システム「PrintSapiens」を活用した、利益創出の仕組みを紹介する。また、2月15日にはサンシャイン60の58回「サンシャイン クルーズクルーズ」で第10回PrintSapiensユーザ懇談会を開催する。

「PrintSapiens」は印刷業に特化した基幹業務管理システムとして、1997年の初期バージョン発表以来、全国300社以上の導入実績を持つ。見積積算から受注管理、売掛・買掛管理、生産管理(CIP4 JDF/JMFにも対応)、原価管理まで、印刷業務に必要な管理システムを一元化し、業務の効率化を図るとともに経営分析に必要なデータを収集できる。売上・利益管理に非常に高い機能を持つ、一方、業務を効率化する様々な機能を持っている。

見える化ダッシュボード

工程管理システムでは、大工程、中工程(受注明細)、小工程(作業工数)の3段階のレベルで工程を管理。大工程作業予定、中工程作業予定が入力されていなくても、受注明細が入力されていれば小工程作業予定を管理できる。大中工程計画では、営業部門が設計した受注明細、受注仕様に基づき、印刷機、面付け、出力機(CTP、フィルムセッタ)、校正手段(カラープリンタ、DDCP、本機)、外注先等々ふくめ、最短時間で最も経済的に製品を作るための工程、機械、材料を選択し、工程手順を決定する。

小工程管理の特徴は、現場の実作業レベルで工程を管理し、工数に基づく予定組みや実作業の進捗状況、実作業の原価管理を実現するなど、より精度の高い個別原価管理(単品損益管理)を実現している。生産管理システム(PCS)とJDF/JMFの連携により、コンピュータ統合生産システム(CIM)を構築でき、生産の自動化を実現。短納期・多品種・小ロットに対応したCIM(Computer Integrated Manufacturing)の構築を支援する。

システム構築に必要なマスター、伝票、管理帳票また運用に不可欠な顧客毎の要望を設定できる「環境設定機能」を標準装備しているので、早期にシステム稼動ができ、標準機能で顧客の要望に柔軟に対応できる。

基幹業務管理システムは売上・利益等の管理業務を効率化するが、受注システムや生産システムと連携することで、様々な間接業務、直接業務の自動化を可能にする。これは多品種化が進み、ジョブ数が増大して管理部門、営業部門、生産部門など作業が煩雑化している印刷会社にとって大きなメリットをもたらす。例えば、J SPIRITSのウェブ・トゥ・プリント受注サイト構築アプリケーション「Sapiens ShopFront(SSF)」との連携ではインターネットを利用して注文(発注/出荷指示/組版)を受け付け、PrintSapiensと連携して印刷のオーダーからプロダクションまで一貫したワークフローを実現する。

PrintSapiens導入ユーザーは入力した受注データや収集した実績データを他社システムや業務パッケージソフトとデータ連携して業務フローを省力化している。別の部署で同じ入力業務が発生するなどの無駄な作業・時間をなくし、業務処理コストの低減を図っている。

送り状発行システム(B2、e飛伝II)とのデータ連携では、バーコードリーダーを使って数回のスキャンで出荷処理でき、顧客へ送り状(問合せ)番号入りの出荷案内メールを送信できる。クライアントからの問合せに迅速に回答できるだけでなく、配送の進捗データや運賃データも取り込める。PCが設置されていない得意先へはメール/FAX(eFax)連携で出荷案内書をFAX送信できる。

PrintSapiensはその他、JDF/JMF連携による生産の自動化、CSV連携による付合せ作業指示の効率化、用紙EDI連携によるペーパーレス化、会計ソフトウェア連携による省力化等々コネクテッドインダストリーズに向けた機能を搭載。基幹業務システムの枠に限らない多彩なメリットを提供する。

状況を可視化、ダッシュボード機能

「見える化ダッシュボード」では「年度目標設定シート」に会社、営業所、課、グループ別に月毎の売上目標、目標付加価値、目標固定費を設定することにより、PrintSapiensにログインする都度、見える化ダッシュボードが表示される。また、クレーム等による再作業の損金の限度額を予め登録しておくことで、社員全員にミス削減の意識付けもできる。

「機械状況ダッシュボード」ではPrintSapiensの設備マスターに登録されている機械の作業進捗状況を見える化する。機械ごとにイメージ写真、作業進捗状況、タスク、得意先名、受注番号、作業内容、オペレータ、作業開始時間、終了予定時間と当日の残工数および件数がビジュアルに表示されるので、一目で機械ごとの作業進捗状況が分かる。機械が設備マスターに登録されていれば、工程に関わらず画面表示できるだけでなく、PrintSapiensで実績入力することにより、作業進捗状況を見える化。機械がPrintSapiensとJDF/JMF連携やCSV連携されていれば、機械の作業開始により、見える化を実現できる。

会期中の2月15日18時~20時は第10回PrintSapiesユーザ懇談会を開催。「『印刷革新会』をバックオフィスで支える技術者たち―技術者が語る本音トーク」をテーマに、ホリゾンの小川実氏、リコージャパンの佐藤幸一氏、コニカミノルタの良田秀貴氏、J SPIRITSの飯沼修司が講演する。

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