DNP プラスチック部分を100%リサイクル材にしたICカードを提供開始、企業の脱炭素に向けた取り組みに貢献

大日本印刷株式会社(DNP)は、循環型社会の実現に向けて、非接触対応ICクレジットカードのプラスチック部分全体をリサイクルPVC(ポリ塩化ビニル)で製造することを可能にした。同社は2024年4月に同製品の販売を開始する。

DNPは、国内製造シェアでトップを獲得しているICカードについて、環境に配慮した原材料の使用などを進めており、2021年には、リサイクルPVCを一部に使用した非接触対応ICクレジットカードの製造を開始した。

カードイメージ

PVCは世界的に最も一般的に使われているカード基材であり、リサイクルPVCのCO₂排出量削減効果も比較的高いため、今回、リサイクル材の使用比率を極限まで高めた非接触対応ICクレジットカードを環境に配慮した製品のラインアップに追加した。

同製品はカード用リサイクルPVCを提供するサプライヤーと連携し、パッケージ工場で排出されるPVCの廃材・中間材を回収して加工したリサイクル材を使って製造されている。

従来、プラスチック部分を全てリサイクル材で製造することは材料の特性上困難だったが、今回、ICカードの設計に工夫を施すことによって、プラスチック部分を全てリサイクル材に置き換えることを実現した。

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