相沢食料百貨店 世界的クリエイティブ賞D&ADで地方ベーカリーが快挙達成 86か国・11,689点を超える応募のなかから「北のはしベーカリー」がロゴ部門でWood Pencilを受賞
相沢食料百貨店が展開するベーカリーブランド「北のはしベーカリー」が、英国ロンドンで開催された世界的なクリエイティブアワード「D&AD Awards 2025」において、新ブランドアイデンティティ – ロゴ部門でWood Pencil(銅賞相当)を受賞した。北海道の地方発ブランドとしては初の受賞であり、国際的な評価を得る異例の快挙となった。
地方発ベーカリーブランドが世界に評価
D&AD Awardsは、1962年に創設された世界最高峰の広告・デザイン・デジタル領域のアワードのひとつ。毎年、世界中から著名なクリエイターが審査にあたり、2025年は86か国から11,689点以上の応募が寄せられた。
その中で、ロゴ部門におけるペンシル受賞はわずか21点(Yellow 3/Graphite 7/Wood 11)にとどまり、「北のはしベーカリー」はその中の一つとして選出された。大手企業やグローバル代理店による応募が多数を占める中、地域密着型の小規模ブランドがこの栄誉に選ばれるのは極めてまれなケースといえる。
活版印刷を思わせるクラフト感
受賞対象となったロゴは、稚内という日本最北端の土地を象徴する「風」「麦」「海」の要素を一本の線で繋ぎ表現したデザイン。活版印刷を思わせるクラフト感を大切にした仕上げも高く評価され、視覚的なアイデンティティとしての完成度が際立った。
今回の受賞は、先日のニューヨークADC 104th Annual AwardsでのSilver Cube(Branding System部門)受賞に続くもので、同ブランドは世界的なクリエイティブ賞で“二冠”を達成したことになる。
地域ブランドの可能性を広げる快挙
「北のはしベーカリー」は、相沢食料百貨店が北海道・稚内を拠点に展開するベーカリーブランド。地元の風土やストーリーを丁寧に表現したブランディングが国内外から注目を集めており、今回のD&AD受賞を機に、地域ブランドの可能性を大きく広げる存在としてさらなる展開が期待される。
「北のはしベーカリー」公式サイト:https://kitanohashi.com/