東グラ三多摩支部 セミナーで「地域とクリエイティブの可能性」「三多摩から生まれる新しい仕事」「共創による価値づくり」をテーマに地域産業の未来を考える
東京グラフィックサービス工業会三多摩支部(川井伸夫支部長)は3月24日、美光印刷(株)立川支社で地域に根ざした出版・デザインの第一線で活躍する二人の経営者を講師に迎え三多摩支部セミナーを開催した。地域出版社として多摩エリアの文化発信を担う株式会社けやき出版の小崎奈央子社長と、独自の世界観で企業・自治体のブランディングを手がける株式会社Fujicoデザインの佐藤フジコ社長を迎え、「地域とクリエイティブの可能性」「三多摩から生まれる新しい仕事」「共創による価値づくり」をテーマに、地域産業の未来を考える内容となった。
小崎氏は、地域出版社としての取り組みを紹介しながら、「地域にはまだ掘り起こされていない物語が数多く眠っている」と語った。出版を通じて地域の魅力を可視化し、住民や企業、行政をつなぐ役割を果たすことで、新たな価値が生まれると強調。紙媒体の強みを活かしつつ、イベントやデジタル発信との連動によって、地域コミュニティの活性化に寄与している事例を紹介した。
一方、佐藤氏はデザインの力が地域にもたらす変化について言及。「クリエイティブは単なる装飾ではなく、地域の課題解決やブランド形成に直結する」と述べ、企業や自治体と協働しながら新しい仕事を創出してきた経験を語った。特に、地域の魅力を再編集し、外部に伝えるデザインの役割は今後さらに重要になると指摘した。
両氏の講演を通じて浮かび上がったのは、三多摩地域が持つ潜在力と、そこにクリエイティブが関わることで広がる可能性である。地域に根ざした企業同士が連携し、共創によって新たな価値を生み出すことが、これからの地域産業の発展につながるという共通認識が示された。
美光印刷の加羽澤専務の司会進行で、冒頭に川井伸夫支部長は「私たちの業界は70年の歴史を持ち、30年前に“グラフィックサービス業”の名称となった。グラフッィクサービスの価値を共有して三多摩を盛り上げていきたい」と呼び掛けた。セミナー後には参加者からの活発な質疑も交え、地域とクリエイティブの未来を考える有意義な場となった。三多摩支部では、今後も地域産業の活性化に寄与する取り組みを継続していく。


