日商印刷 2025年度も「足立ブランド」に認定 60年の印刷技術とRFIDの融合で業界のDXを推進

東京都足立区宮城に本社を構える日商印刷株式会社は、2025年度も「足立ブランド」認定に認定された。印刷業界で培った60年の技術と、ICチップ埋め込みをはじめとする高度なRFID技術を融合し、教育・医療・小売・介護といった多様な分野でDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援している。

足立ブランドは、区内の優れた技術や製品を持つ企業を認定し、全国への発信と地域産業の活性化を目的とした制度。2025年にはブランド公式サイトがリニューアルされ、全認定企業を掲載する冊子も発行。日商印刷はその中でも、先進技術を活かした製品開発力と社会貢献度の高さで注目されている。

地域に根ざしながら全国を見据えた技術革新

日商印刷は1962年に創業し、伝票印刷やマークシートなどを中心に発展してきた。1980年代にはカード社会の到来を見据えてカード印刷技術を研究。2000年代には非接触型ICカードやRFIDタグの製造を本格化させ、現在ではRFID関連製品の開発・製造において高い技術力を誇る。

カードの製造では、ICチップとアンテナの埋め込みにおける精密な作業を自社内で一貫して行っており、顧客ニーズに合わせた小ロット対応やカスタマイズも可能。

顔写真入りの社員証など、印刷の耐久性と美観を両立する技術にも定評がある。

導入実績と活用事例

  • 教育機関:
  • ・登下校管理システム
  • (校門通過情報の自動送信)
  • ・図書館の貸出管理
  • ・施設利用管理
  • 医療機関:
  • ・IC診察券(高齢者でも簡単予約)
  • ・職員証(セキュリティアクセス用)
  • 介護施設:
  • ・患者用タグ(所在確認用)
  •                など

仕上がりへのこだわりと印刷品質の高さ

日商印刷のRFIDカードは、デザイン性だけでなく耐久性にも優れている。顔写真やネームなどの個人情報はカードの内側に印刷され、保護シートで覆われているため長期間の使用でも擦れや変色が少ない。UVインキを採用し、解像度1200dpiの高精細印刷を実現している。

また、仕様の柔軟な設計提案が可能で、使用するITシステムとの連携を前提とした開発も対応。企業のニーズに寄り添う製品づくりが同社の強みとなっている。

今後の展望

業界を問わずRFIDのニーズは今後さらに高まると見込まれており、同社は引き続き製品開発と品質向上に注力し、企業のDX化を支援していく。

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