小森コーポレーション 米国ドル紙幣の印刷局が採用、銀行券印刷設備を受注 世界30カ国超への納入による信頼と実績が評価
株式会社小森コーポレーションは、アメリカのBureau of Engraving and Printing(BEP/米国財務省印刷局)から、複数台の銀行券印刷設備を正式に受注した。今回の採用は、総合的な入札評価プロセスを経た結果であり、同社の技術力と実績が国際的に高く評価された形となった。
小森コーポレーションは、1958年から日本の銀行券印刷機の製造を手がけ、1990年代にはインド準備銀行傘下のBharatiya Reserve Bank Note Mudran Private Limitedへ設備を納入。その後、2010年より証券印刷を新規事業の柱として本格展開してきた。
これまでに、イングランド銀行(英国ポンド)、フランス銀行やイタリア銀行(ユーロ紙幣)をはじめ、フィリピン、ベトナム、タイ、インドネシアなどの東南アジア諸国や、UAE、サウジアラビア、ナイジェリア、ケニア、コンゴ民主共和国といった中東・アフリカ地域でも多数の納入実績を誇る。現在では、証券印刷分野が同社の基盤事業の一つとして定着しつつある。
今回のBEPへの納入により、小森コーポレーションは世界最大規模の紙幣発行機関との新たな関係構築を果たすことになり、今後のグローバル展開における象徴的な案件として注目される。