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印刷インキ工業会「インキグリーンマーク制度」制定

s8-15 インキグリーンマーク(ワンスター) 印刷インキ工業連合会はこのほど、業界独自の環境マーク制度となる「インキグリーンマーク制度」を制定した。同制度を通じて、インキ業界の環境負荷低減活動を促進する。
同制度は、オフセットインキ製品を対象とするもので、インキ製品を認定する。このため、印刷物へのマーク添付はできない。インキ中のバイオマス割合を指標として、環境対応適合を表すランク評価機能を3段階にランク分けしてマーク(igマーク)を付与する。環境負荷の低減を目的に、化石資源由来の原材料からバイオマスに代替する活動を促す。ただし、UVインキは、バイオマス成分を多用することが難しいことから、インキの持つリサイクル適性や省エネ対応を指標としてランク付けする。
指標となるバイオマス割合は、インキ中における生物由来有機性原料の含有率を指し、植物油、植物由来溶剤やロジンなどが該当する。リサイクル適性は、用紙再生に適合したインキの脱墨性能。省エネ対応は、硬化エネルギーが従来比2分の1以下、またはLEDなどの省電力照射装置で硬化するインキになる。
すでに商標使用許諾契約も済み、登録受付を開始している。制度のラベル表示と運用は、9月1日から開始する。同制度の利用方法は、インキグリーンマーク認定基準に沿って、自社の製品を事前登録する。審査機能は有さないため、自己申告制になる。
また、バイオマス割合の算出には社内整備が必要になるため、運用体制が整うまでの経過措置として、植物油の含有割合による暫定基準の運用を2017年8月31日まで認める。

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