エクセリタスノーブルライトジャパン UV LED製品を拡充で多様化する業界ニーズへの対応力強化 信頼性ある紫外線硬化プロセスを多分野へ展開

エクセリタスノーブルライトジャパン株式会社は、紫外線硬化用途向けのUV LED光源製品ラインアップを大幅に拡充し、多様化する業界ニーズへの対応力を強化すると発表した。これにより、信頼性の高い紫外線硬化プロセスソリューションを印刷・接着・コーティングをはじめとする多様な産業分野に展開する。

Phoseon UV LED(ライン照射、エリア照射用)
OmniCure UV LED(スポット照射用、UVランプタイプ、UVLEDタイプ)
OmniCure UV LED(ライン照射用)

同社は2024年1月、米国エクセリタステクノロジーズ社による吸収合併を経て、旧ヘレウスノーブルライトジャパン、旧フォセオンテクノロジージャパン、およびエクセリタスのUV LED製品を統合。そのラインアップはライン・エリア・スポット照射向けまで多岐にわたり、冷却方式を問わず幅広い UV LED 光源ラインアップとなっている。

近年、工業用途において高圧水銀ランプからUV LEDへの置き換えが急速に進んでいる。長寿命、低消費電力、瞬時点灯、調光機能、軽量・コンパクト、水銀フリーといった特徴から、環境負荷低減と運用コスト削減を同時に実現できるのが大きな強み。

しかしながら、UV LED導入後に硬化不良や性能不足といった課題に直面し、運用が困難になるケースも少なくない。これに対し、同社では以下の3つのエンジニアリングソリューションを柱に、導入前から導入後まで一貫したサポート体制を確立している。

1. 照射実験とプロセス検証による最適提案

プロセスエンジニアが実ラインを想定した実験を実施し、分析装置を用いたデータ解析を通じて最適なプロセス条件を提案。高圧水銀ランプからの置き換えや初導入にも柔軟に対応し、UV LEDの特性を最大限に活かす運用方法をアドバイスしている。

2. カスタム装置・周辺機器の設計と提供

実験で得られたプロセス条件を具現化するため、ライトシールドやコンベアシステム、制御盤などの周辺設備も含めて装置をカスタム設計。生産性、安全性、操作性など多角的な要件を満たす装置を提供し、現場へのスムーズな導入を実現する。

3. 国内体制によるテクニカルサポート

装置導入後も、日本国内で修理・点検・現地調査に対応するテクニカルエンジニアがサポート。定期メンテナンス提案やオペレーター向けのトレーニングを通じ、設備の長期安定稼働を支えている。

エクセリタスノーブルライトジャパンでは、今回の製品拡充を通じて、UV LEDの性能・柔軟性・利益性を兼ね備えたソリューションを提供し、印刷、接着、コーティングをはじめとする既存市場はもちろん、新たな成長産業への対応も進めていく方針。今後は精密医療や自動化、AI、IoTといったメガトレンドを見据えていく。

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