全印工連 「大喜利印刷店(展)」開催 4/8(木)~11(日)渋谷キューズ 印刷会社のポテンシャルをPR

右から瀬田委員長、滝澤会長、三浦事業部長、出村取締役
右から瀬田委員長、滝澤会長、三浦事業部長、出村取締役

全日本印刷工業組合連合会の産業戦略デザイン室が推進する「大喜利印刷」は、4月8日(木)から11日(日)の4日間、東京都渋谷区のSHIBUYA QWS(渋谷キューズ)で「大喜利印刷店(展)」を開催している。

8日にはオープニングセレモニーが開催され、全印工連の滝澤光正会長、産業戦略デザイン室の瀬田章弘委員長、リコージャパンPP事業部の三浦克久事業部長、大喜利印刷をプロデュースするKonelの出村光世代表取締役が登壇し、同展への想いを述べた。

「大喜利印刷店(展)」会場
「大喜利印刷店(展)」会場

滝澤会長は、「印刷の需要が減少する中で、全印工連では紙に印刷する以外の業態変革を推進している。一方、一般的には〝印刷=紙〟という考えも根強い。そこで、印刷会社のポテンシャルを正しく周知するため、対外広報組織として『大喜利印刷』を企画した。特に若い世代を中心に、印刷会社のイメージを新たなものにする機会になればと思う」と「大喜利印刷店(展)」開催の意義を強調した。

協賛企業代表として、リコージャパンの三浦事業部長は、「ただアイデアを出すだけならば容易だが、それを実際に実現させるには大変な労力を伴う。『大喜利印刷店(展)』のプロダクトは、その技術力や熱意を持って製作されている。印刷会社の可能性や、新しいコミュニケーションのかたちを感じた」と語った。

『パラパラまんがマシン「P16号」』(製作:ヒラヤマ)
『パラパラまんがマシン「P16号」』(製作:ヒラヤマ)

「大喜利印刷店(展)」では、これまで製作したプロダクトを展示。例えば『パラパラまんがマシン「P16号」』(製作:ヒラヤマ)は、印刷工程の断裁で多く排出される紙を再利用したプロダクト。16枚のコマまんがを描いてこのマシンにセットし、ハンドルを回すだけでまんがが動いて見える。

『FLOWERINK』(製作:アインズ)は、本来インクを拭き取るために使われる洗浄布の高い保湿性に着目した、バラの花の形の加湿器。水分を吸い上げ、花弁の中のインクと混ざり合い、花びらがゆっくりと色づく。

花の加湿器『FLOWERINK』(製作:アインズ)
花の加湿器『FLOWERINK』(製作:アインズ)

展示しているプロダクトは、“ご縁”にかけて5円で販売する。出店の印刷会社には直接相談や商談のコンタクトが可能。

会場の看板や展示プロダクトを置く木材の台、スタッフが羽織る「Happy法被」は、全てリコー製のデジタル印刷機で出力されており、プロダクトと合わせて印刷が表現できる幅の広さを示している

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